働き者クロウタドリ
数週間前から、今年もblackbird(クロウタドリ)が歌い始めました。まだ時期ではないので、発声練習といったところでしょうか。それ程一生懸命ではありません。
名前のとおり黒い鳥…のはずですが、実際黒いのはオスだけです。オスのくちばしはとても明るい黄色、目の周りにも黄色のリングがあるのが特徴です。メスは茶色で、オスに比べ地味です。他に特徴といえば、クロウタドリより若干小さいstarling(ムクドリ)が歩くのに対してクロウタドリはホップする事や、木などにとまった時に尾を上げて体をV字型にする事など。とてもスマートな鳥です。
こういう感じです。我が家のビデオではありません。念のため。
ビデオはじめに写るのはスターリン(ムクドリ)です。
日本語名から分かるように、オスはとてもきれいな歌を歌います。自分のテリトリーである事の宣伝をして他のオスを寄せ付けないようにするのと、メスを引き付けるためです。
去年の冬、我が家の庭をテリトリー内に持っていた強力なオスがいました。近隣のオス達がそれなりに歌っていたのに比べ、彼は一日中休み無しに歌っていました。私達は大丈夫かなあ…と心配だったのですが、メスはそれを聞いて「あんなに大声で一日中歌っていられるなんて、彼にはスタミナがある」と好きになったらしく、とても仲良しのカップルでした。
2月・3月になると生殖期も本番化し、歌うだけでなくテリトリーの巡回もします。運悪く彼のテリトリーの境界線は我が家の前を通る道路の真ん中でした。隣のテリトリーのオスを睨みながら、線を引くようにして道路を何度も行ったり来たり。ただその日はいつまでも止まないので私達人間も心配していたのを覚えています。
8時過ぎ夫が仕事に行こうと家を出て、クロウタドリが死んでいるのを見つけました。隣の家の車にひかれてしまっていました。いつもなら飛んでいたはずが、テリトリー守りに忙しく逃げるのも忘れてしまったようです。毎日声を聞いていただけに親近感もあり残念でしたが、苦しまないで死んでくれたのにはほっとしました。
近隣の鳥ではと願ったのですが、結局それっきりいつもの歌声は聞こえず、毎日とても静かになりました。他の鳥・動物達にとっては絶好の機会と思い、まだ温かい死体は我が家の庭の隅に置きました。羽根は巣に敷けるし、肉も食べられます。思ったとおり、3日後には全て無くなっていました。
去年のクロウタドリが死んで、一番惜しいのは彼の歌が聞けなくなったこと。クロウタドリ達、声は似ていても歌は一羽一羽違います。人間の歌のようにそれぞれコーラスの部分があり、それに飾り付けをするように他のメロディーが付け足されます。
例えば下2つのビデオで分かるかと思います。
死んでしまった彼の歌はいわゆるクラッシック調で、聞いていてリラックスできる歌でした(ボリュームは大きめでしたが)。毎朝同じメロディーを聴いていて安堵感もありました。彼の死後2週間程して新たなオスが来ましたが、彼の歌はポップ系。しかもとてもハッピーな歌で、聞いていて時々疲れました。前の彼のように車のアラーム音の真似などの工夫も無く、残念でした。
オスが死んだ後メスは数日彼を呼んでいましたが、その内新しい彼を受け入れたようでした。前の彼はいつも彼女を近くで見守っていたのですが、今度の彼はあまり気使っていないようで、私はどうかなあと思っていたのですが。元々クロウタドリはメス中心で、例えばメスが隣のテリトリー内に巣を作り出した場合、オスはそのオーナーと戦って自分のテリトリーを広げるそうです。子育ても両方が参加と、オスは大変です(モダンと言った方が良いのでしょうか)。
その後彼女は娘を産みましたが、これが新旧どちらのオスの子なのかは不明です。クロウタドリ達は一生同じペアといいますが、取り合えず新たな相手が見つかって一安心。オスにすれば繁殖期という時期が良かったのかも知れません。
クロウタドリとrobin(コマドリ)はイギリスで多く見かけられる鳥の中で最も早起きです。春ほどではないですが、毎朝dawn chorus(ドーンコーラス・夜明けのさえずり)と呼ばれる現象があります。名前からすると日の出前のはずなのですが、実際に起こるのはそれよりもっと前、我が家の辺りでは朝2時頃始まり、3時半頃には終わります。クロウタドリとコマドリが始め、その後他の鳥達も歌い出します。きれいで良いのですが木が多いため何しろ音量が大きく、人間は寝ていれば済むものの、途中目が覚めてしまったら終わるまで寝付く事はまず不可能だと思います。(ちなみになぜこのさえずりがあるのかははっきりとは分かっていないそうです。「目が覚めたけれど暗くて食べ物探すには早すぎる、じゃあ取り合えず歌おう」という事ではないかと言われているらしいですが。)
その後、我が家に来るのも一番はクロウタドリ。冬の今でもまだ真っ暗の7時頃から、放っておいたりんごの残りを食べに来ます。そして夕方最後もクロウタドリ。他の鳥やリス達同様2時半ごろには引き上げますが、それから4時頃まで警告音を発したりと、本当に働き者です。
我が家で鳴き始めたクロウタドリ、去年引き継いだ彼かは分かりません。歌がポップ系なのでそうではないかという気はしますが。リンゴの木のお陰で我が家の庭は立地条件良好なのだろうと思います。既にオス3羽が狙っているようで、この冬・春も競争激しくなりそうです。
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コメント
Wakakoさんは、とても鳥好きな様ですね。
私もセキセイインコを1羽飼っていますが、私にとてもなついていて、家に帰ると、もう、大騒ぎになります。
鳴くというより、わめく感じです。
手乗りはもちろん、肩にも乗ります。
お茶は飲むし、キスもしてきます。
クロウタドリ、ぜひ間近で見てみたいと思います。
私の住んでいる所も、結構田舎なので、鳥の種類は多いですね。ムクドリ、ヒヨドリ、コゲラ、白セキレイ、黄セキレイ、背黒セキレイ、カワセミ、メジロ、etcです。鳥は、見るだけで癒されますね。
イギリスにしか居ない鳥って居るのですか?
あるいは、ヨーロッパ圏にしか居ないとか…。
もしあれば教えて下さい。
投稿: ハナちゃん | 2008年12月17日 (水) 09時10分
ハナちゃんこんにちは。
。
)。
セキセイインコ、ハナちゃんが大好きなんですね。鳥を家で飼うのは私には全く未知の世界なのですが、トイレのしつけはできるものですか?
私は元々羽根よりも毛の生えた動物の方に興味があって、鳥に関心を持ったのは去年今の家に引っ越してきてからです。今でもやはり飛ばない動物の方が愛着心がわきます。なので鳥のことはあまり知らないのですが、ヨーロッパにしかいない鳥というのは読んだ事があります。が、どの鳥だったか忘れました
たださっと調べたのでは、アオガラ、アオカワラヒワ、ゴシキヒワ、ズアオアトリなどはヨーロッパと北アフリカ辺りのみのようです。また、「科」が同じでもstarling(ホシムクドリ)のように日本のとは見かけの違うムクドリもヨーロッパやアフリカにいます。ただ多くの鳥が移動するので他の地方に出没することもあると思いますが。
ハナちゃんのコメントにあった鳥たちを見てみましたが、イギリスでは見られない鳥も日本には多いようですね。メジロを調べたら英語名もJapanese White-eyeと出てきてびっくりしました(そのままですね
投稿: Wakako | 2008年12月17日 (水) 21時07分
こんにちは。
鳥は、犬や猫と違って、トイレトレーニングは出来ません。
我が家の鳥は、家の中を好き勝手に飛び回っているので、床には糞がよく落ちています。
でも、それ程臭いは気になりませんよ。
私が小学生の時から、セキセイインコを飼っていたので、もう何代目でしょうか?寿命は12~13年ほどで、そう長生きはしません。
亡くなれば、とても悲しいですが、ついまた、飼ってしまいます。
両親も鳥好きなのが、僕にも移り、家に鳥が居ない生活は考えられません。
世話は、それ程大変では無いので、一度飼ってみてはどうですか?
投稿: ハナちゃん | 2008年12月19日 (金) 04時20分
12~13年!十分長生きでは無いですか?
。捕まえるのはまず無理ですが興奮してしまうので。鳥が飛び
猫が走り
、家の中凄まじい事になりそうです
。
鳥が飛び回っているのを想像すると、いいなぁ…と思うのですが、我が家には猫がいるので多分無理です
投稿: Wakako | 2008年12月19日 (金) 14時20分