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2009年4月 6日 (月)

エイプリルフール: 記事紹介

4月1日と言えば、エイプリルフール。私にとってこの日は、1年で唯一の新聞複数購入日。オフィスで騙される人もいれば、企業ではかかって来た電話がジョークと気付かずそのまま顧客にニュースとして流したりと、楽しい日です。とは言っても冗談は午前中のみという習わしになっており、午後にジョークを飛ばせばその本人がエイプリルフール(4月ばか)と呼ばれる事になってしまいます。
 
新聞・雑誌では企業のエイプリルフール広告の他、ニュースとして嘘の記事が混ざっており、冗談かの判断は読者次第。タブロイド新聞は普段から嘘のような本当の話が多く、見分けるのは一苦労です。しかし記事により登場する「専門家」の名前にヒントがあったりして断定できる場合も。
 
今年はG20(と言うよりそれに関わるデモの日)と重なったのと、不況により広告が減っているのとで例年より少なかったように思いますが、下記にいくつか紹介します。
 
 
まずは英国を代表するタブロイド紙、The Sunからの1つ。
 
 
April_fool_the_sun
 
 
サイボーグカエル
 
"犬に襲われ死に直面していたカエルが救われた。微量の麻酔を塗った後、獣医により骨折した足に鉄の棒を挿入。南アフリカでこの手術を手配した野生専門家の話: 「手術無しでは生き延びられない事は明らかでした。緊張の数時間でしたが、彼は順調に回復しています。レントゲンで見る限り新品同様の足に戻りそうです。」"
 
後ろ足2本を無くした犬猫に車椅子を取り付けるオーナーもいる時世。カエルの手術も技術的には可能でしょうが、やはりサイズが小さすぎで現在の所実現は不可能でしょう。
 
 
次はブロードシート紙、Daily Telegraph から。記事内容もレベルが違います。訳の下にヒントの説明を付けました。
 
 
サケの海流: 魚による電力供給の可能性
 
 
April_fool_telegraph
 
 
"政府科学者によれば、泳ぐ魚の力を利用する事が将来英国家庭に届く電力発電に繋がると言う。環境庁の「ホライゾンスキャニングチーム」は、国内の川が泳ぐ魚と言う形での未開発エネルギーに溢れている事を発見した。川底に網状に埋め付けられた電気柱からエネルギーを集め、ナショナルグリッド(全国電力系統網)に流す事が可能になると言う。環境保護運動者らも、澄んだエネルギー発生と同時に野生生物の為にも川が整備される機会に肯定的である。
 
しかし、魚釣り場が立ち入り禁止となったり、野生生物や漁師すらにもこの設備からの感電の恐れがあるのではとの懸念もある。「フィネティクス」とコードネームの付けられたこのプロジェクトは、駅で人々が圧力に敏感なマットの上を歩き、そこで生じる運動エネルギーを集めるという日本の技術を基にしたもの。
 
研究結果、最速1秒40フィート(12メートル)で泳ぐ典型的なサケは330フィート(100メートル)で18杯の茶を入れるのに十分な電気を起こせる事がわかった。比較的シャイな魚は3杯分しか起こせない。イングランドとウェールズの川で繁殖している何百万もの魚を掛け合わせば、3万世帯を1年間支えるだけの電力が得られると科学者たちは見積もっている。
 
研究チーム長のアンドリア・プール博士は言う: 「初めは魚だけでなく羊や畜牛も考えたが、魚のエネルギー発生の可能性が、のんびりと草を食べる家畜をはるかに上回る事は直ちに明らかになった。加えて、過去20年間の水質大幅向上により魚の数が過去最大になっている。」
 
サケの数が記録上最高となったタイン川の秘密地で、去年夏この技術の3ヶ月試行が行われた。この間、典型的家庭を1年間支えるだけの電力が得られた。
 
強い潮流により、川上へ向かう魚が最適な速度で泳ぐ事を強いられるセバン川では、現在1年がかりの大規模試験が計画されている。この実験は、イングランド・ウェールズ両国での技術導入確保への手助けとなる。
 
世界有数の環境技術専門家である、パリ4月水産大学のギャビン・ロウチが試験を監視する。彼は「環境庁チームは目覚ましい発見をした。単純に自然の力を利用するだけで、フィネティクスは明らかに大量のエネルギーを生み出す可能性がある」と話す。
 
しかしながら、運動グループ「漁師の自由」は釣りを趣味とする英国4百万人に危険を及ぼす可能性があるとしている。"
 
 
これがエイプリルフールなのはタイトルからも明らかですが、文中にもかなりヒントを入れてくれました。
 
1) フィネティクス: 'finetics'
Fanatic(愛好家)とfin(魚のひれ)を組み合わせて作ったでたらめ語。
 
2) アンドリア・プール博士: Dr Andrea Pool
Poolというサーネームは勿論存在しますが、AprilのAに加えfoolと韻を踏むpool。タイトルと1)でまだ本当かもと思っている人でも、段々怪しくなってくる所。
 
3) ギャビン・ロウチ: Gavin Roach
恐らくはと調べると、やはりroachは魚の名前。
 
4) 4月水産大学: Université de Poisson d'Avril
フランス語ですがAvrilは英語でApril。
 
 
最後になりましたが、エイプリルフールで忘れてはならないのが毎年常連、自動車生産会社BMW。大きな広告を新聞に載せているだけでなく、インターネット時代以前は資料請求用のクーポンを送るときちんと返事も来るほど。数年前は防虫コーティングをしたウインドスクリーンが全モデルに導入されたというものでしたが、自分の車にどの位ハエがくっつくかとの質問に答えてクーポンを送った所、「残念ながら未開発ですが、とりあえずこれでハエも少なくなるのでは」との手紙と共にスポンジが届きました。
 
さて、今年のエイプリルフール。
 
 
Magnetic Tow Technology (MTT) マグネティックレッカーテクノロジー
 
 
April_fool_bmw
 
 
"他人の燃料を使える時に、自分のを燃やしますか?BMWの革新部長(ハー)ノイット・オールによりデザイン・作成された新技術、MTT。強化された磁気光線が前車に固定された後は、アクセルから足を離しエンジンをオフに。操作変化に気付く事無く、前車があなたの車を引き始めます。MTTをオフにする時には、お礼としてヘッドライトをフラッシュし、分かれて行く事を前車ドライバーに知らせてあげる事をお勧めします。MTTは他車無しでは作動しない事をご了承下さい。この製品に関しての情報はUve.Vollenvorit@bmw.co.ukへメール、もしくは0800 777 119へお電話でどうぞ。"
 
1) (ハー)ノイット・オール: Herr Noitt All
ドイツ社だけに人の名前もドイツ風。Herrは英語のMrに相当する語。ノイット・オール Noitt All、少し変えてノウイットオール know it allで、「全て知っている」。
 
2) Uve.Vollenvorit
これはとても簡単。英語読みすればユヴ・ヴォレンヴォリト、英語っぽくしてユーヴ・フォールンフォイット you've fallen for it。「引っかかった」という意味です。
 
毎年の事ながら、名前よく考えます。去年の感電により犬が車に尿をかけないようにするシステム(頭文字をとればその名もCRAP、便の事をとてもくだけてこう呼んだりも)の発明者はDr Hans Zoffでした(ハンズ・ゾフからhands offで、「触るな」の意)。
 
 
 
ここに紹介した以外にも、エイプリルフール記事はまだまだ沢山。ヴァージンアクティブ(ジム)は動物専用ジム建設予定、バッキンガム宮殿が借家になどなど。興味があれば、こちらこちら
 
 

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