カテゴリー「51 イギリス」の28件の記事

2009年4月 6日 (月)

エイプリルフール: 記事紹介

4月1日と言えば、エイプリルフール。私にとってこの日は、1年で唯一の新聞複数購入日。オフィスで騙される人もいれば、企業ではかかって来た電話がジョークと気付かずそのまま顧客にニュースとして流したりと、楽しい日です。とは言っても冗談は午前中のみという習わしになっており、午後にジョークを飛ばせばその本人がエイプリルフール(4月ばか)と呼ばれる事になってしまいます。
 
新聞・雑誌では企業のエイプリルフール広告の他、ニュースとして嘘の記事が混ざっており、冗談かの判断は読者次第。タブロイド新聞は普段から嘘のような本当の話が多く、見分けるのは一苦労です。しかし記事により登場する「専門家」の名前にヒントがあったりして断定できる場合も。
 
今年はG20(と言うよりそれに関わるデモの日)と重なったのと、不況により広告が減っているのとで例年より少なかったように思いますが、下記にいくつか紹介します。
 
 
まずは英国を代表するタブロイド紙、The Sunからの1つ。
 
 
April_fool_the_sun
 
 
サイボーグカエル
 
"犬に襲われ死に直面していたカエルが救われた。微量の麻酔を塗った後、獣医により骨折した足に鉄の棒を挿入。南アフリカでこの手術を手配した野生専門家の話: 「手術無しでは生き延びられない事は明らかでした。緊張の数時間でしたが、彼は順調に回復しています。レントゲンで見る限り新品同様の足に戻りそうです。」"
 
後ろ足2本を無くした犬猫に車椅子を取り付けるオーナーもいる時世。カエルの手術も技術的には可能でしょうが、やはりサイズが小さすぎで現在の所実現は不可能でしょう。
 
 
次はブロードシート紙、Daily Telegraph から。記事内容もレベルが違います。訳の下にヒントの説明を付けました。
 
 
サケの海流: 魚による電力供給の可能性
 
 
April_fool_telegraph
 
 
"政府科学者によれば、泳ぐ魚の力を利用する事が将来英国家庭に届く電力発電に繋がると言う。環境庁の「ホライゾンスキャニングチーム」は、国内の川が泳ぐ魚と言う形での未開発エネルギーに溢れている事を発見した。川底に網状に埋め付けられた電気柱からエネルギーを集め、ナショナルグリッド(全国電力系統網)に流す事が可能になると言う。環境保護運動者らも、澄んだエネルギー発生と同時に野生生物の為にも川が整備される機会に肯定的である。
 
しかし、魚釣り場が立ち入り禁止となったり、野生生物や漁師すらにもこの設備からの感電の恐れがあるのではとの懸念もある。「フィネティクス」とコードネームの付けられたこのプロジェクトは、駅で人々が圧力に敏感なマットの上を歩き、そこで生じる運動エネルギーを集めるという日本の技術を基にしたもの。
 
研究結果、最速1秒40フィート(12メートル)で泳ぐ典型的なサケは330フィート(100メートル)で18杯の茶を入れるのに十分な電気を起こせる事がわかった。比較的シャイな魚は3杯分しか起こせない。イングランドとウェールズの川で繁殖している何百万もの魚を掛け合わせば、3万世帯を1年間支えるだけの電力が得られると科学者たちは見積もっている。
 
研究チーム長のアンドリア・プール博士は言う: 「初めは魚だけでなく羊や畜牛も考えたが、魚のエネルギー発生の可能性が、のんびりと草を食べる家畜をはるかに上回る事は直ちに明らかになった。加えて、過去20年間の水質大幅向上により魚の数が過去最大になっている。」
 
サケの数が記録上最高となったタイン川の秘密地で、去年夏この技術の3ヶ月試行が行われた。この間、典型的家庭を1年間支えるだけの電力が得られた。
 
強い潮流により、川上へ向かう魚が最適な速度で泳ぐ事を強いられるセバン川では、現在1年がかりの大規模試験が計画されている。この実験は、イングランド・ウェールズ両国での技術導入確保への手助けとなる。
 
世界有数の環境技術専門家である、パリ4月水産大学のギャビン・ロウチが試験を監視する。彼は「環境庁チームは目覚ましい発見をした。単純に自然の力を利用するだけで、フィネティクスは明らかに大量のエネルギーを生み出す可能性がある」と話す。
 
しかしながら、運動グループ「漁師の自由」は釣りを趣味とする英国4百万人に危険を及ぼす可能性があるとしている。"
 
 
これがエイプリルフールなのはタイトルからも明らかですが、文中にもかなりヒントを入れてくれました。
 
1) フィネティクス: 'finetics'
Fanatic(愛好家)とfin(魚のひれ)を組み合わせて作ったでたらめ語。
 
2) アンドリア・プール博士: Dr Andrea Pool
Poolというサーネームは勿論存在しますが、AprilのAに加えfoolと韻を踏むpool。タイトルと1)でまだ本当かもと思っている人でも、段々怪しくなってくる所。
 
3) ギャビン・ロウチ: Gavin Roach
恐らくはと調べると、やはりroachは魚の名前。
 
4) 4月水産大学: Université de Poisson d'Avril
フランス語ですがAvrilは英語でApril。
 
 
最後になりましたが、エイプリルフールで忘れてはならないのが毎年常連、自動車生産会社BMW。大きな広告を新聞に載せているだけでなく、インターネット時代以前は資料請求用のクーポンを送るときちんと返事も来るほど。数年前は防虫コーティングをしたウインドスクリーンが全モデルに導入されたというものでしたが、自分の車にどの位ハエがくっつくかとの質問に答えてクーポンを送った所、「残念ながら未開発ですが、とりあえずこれでハエも少なくなるのでは」との手紙と共にスポンジが届きました。
 
さて、今年のエイプリルフール。
 
 
Magnetic Tow Technology (MTT) マグネティックレッカーテクノロジー
 
 
April_fool_bmw
 
 
"他人の燃料を使える時に、自分のを燃やしますか?BMWの革新部長(ハー)ノイット・オールによりデザイン・作成された新技術、MTT。強化された磁気光線が前車に固定された後は、アクセルから足を離しエンジンをオフに。操作変化に気付く事無く、前車があなたの車を引き始めます。MTTをオフにする時には、お礼としてヘッドライトをフラッシュし、分かれて行く事を前車ドライバーに知らせてあげる事をお勧めします。MTTは他車無しでは作動しない事をご了承下さい。この製品に関しての情報はUve.Vollenvorit@bmw.co.ukへメール、もしくは0800 777 119へお電話でどうぞ。"
 
1) (ハー)ノイット・オール: Herr Noitt All
ドイツ社だけに人の名前もドイツ風。Herrは英語のMrに相当する語。ノイット・オール Noitt All、少し変えてノウイットオール know it allで、「全て知っている」。
 
2) Uve.Vollenvorit
これはとても簡単。英語読みすればユヴ・ヴォレンヴォリト、英語っぽくしてユーヴ・フォールンフォイット you've fallen for it。「引っかかった」という意味です。
 
毎年の事ながら、名前よく考えます。去年の感電により犬が車に尿をかけないようにするシステム(頭文字をとればその名もCRAP、便の事をとてもくだけてこう呼んだりも)の発明者はDr Hans Zoffでした(ハンズ・ゾフからhands offで、「触るな」の意)。
 
 
 
ここに紹介した以外にも、エイプリルフール記事はまだまだ沢山。ヴァージンアクティブ(ジム)は動物専用ジム建設予定、バッキンガム宮殿が借家になどなど。興味があれば、こちらこちら
 
 

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2009年4月 3日 (金)

春到来!

29日の日曜日から、夏時間がスタート。1時間進んで、日本との時差は8時間になりました。
 
毎年の事ながら、1時間のロスは辛いです。が、今回は前夜全ての時計を調整した為か、朝起きて1時間減っているというショックも無く、比較的楽に乗り切れました。
 
我が家のリンゴの木もまた育ち始め、既に花の咲いた木も多く見かけられるようになりました。
 
 
Flowering
 
 
多くの人にとって、春到来が早すぎる事はありません。

以前SAD(Seasonal Affective Disorder)に触れましたが、イギリスでは10人に1人これに苦しんでいると言われています。症状があってもそのままにしてしまう人も多いですが、無知から来る偏見は他の精神的病気よりは少なく、冬は何も出来ず休業という有名人もいたりします。人間も他の動物同様、過去には日の出と日没に合わせて活動していた訳で、現代の生活のように毎日同じ時間に活動するというのでは体のリズムが狂ってしまうのは当然でしょう。また、冬には太陽の光自体弱くなってしまう為太陽が出れば良いというのでもなく、重症であれば数ヶ月は起き上がれないという人まで、程度も様々です。
 
緯度30度以下の国でSADに苦しむ人は殆どいないと言われ、日の照る国から暗い国へ引っ越したりするとかかる事も多いようです。イギリス内でも北の地方に行けば気候に合わせて人の気質も変わって来るもので、ブロンテなどを読んでいると作者だけでなく10%以上の人にSADの傾向があるだろうというのが感じられるのではと思います。3月下旬に冷たい風と共に雪が降ったりするスコットランドであれば私も症状が悪くなる気がするし、逆に地中海辺りに住んでいたらSADになりそうも無いというのが想像でき、あの地方の人達が陽気なのも自然な事だと思います。
 
 
イギリス南部に住んでいても感じるのは、とにかく誰もが太陽を恋しがっている事。夏に2週間休みを取り日の当たる国へ旅行に行くのは大抵の人の習慣になっているし、3月でも週末珍しく晴れれば(コートを着て!)ピクニックに来た家族で公園も賑わいます。町を歩けばたんすの奥から引っ張り出してきたサマードレス(夏用ワンピース)や半袖トップを着ている人が見られ(平均体温が多少高いというのもありますが)、本当に皆太陽が出る度「春が来たsunー!!」と思いたいです。夏になっても暖かくなる期間は短い為、夏の物は着られる時に着ておかねば、というのもありますが。
 
 
先日晴れの週末。朝から家族連れが多かったようで、午後公園に行った時には余ったパンだらけ。スーパーでは様々なタイプのパンが売られていますが、こんな時白パンは鳥には人気なく、無視。全麦かブラウンを目の前に投げてやると、やっと食べてくれますcoldsweats01。前はあんなにお腹減ってたのに、数週間の間に随分変わったものです。
 
 
Leftover_bread
 
 
 
家では、蜂らしい虫がキッチンの床を歩いていました。バンブルビー(マルハナバチ)の一種でしょうか。飛べないらしく、フロントガーデンの花に付けてやったら喜んでくれたようで、暗くなるまで飲んでいました。
 
 
Bumblebee
 
 
 
参考) 
SADに関するサイト:
 
Understanding Seasonal Affective Disorder - Mind(精神健康のチャリティー団体)
冬季うつ病 - 光療法推進委員会(日本語)
 
 

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2009年3月22日 (日)

母の日

この週末は何事もなく過ごしましたが、世間ではMother's Day。正確にはMothering Sunday(マザリングサンデー)と呼ばれ、キリスト教四旬節の第4日曜である為毎年日が変わります。マザリングサンデーの起源は知られていませんが、16世紀にはこの日各々のマザーチャーチ(地元の大聖堂)を訪れるのが習慣になっており、この事を'gone a mothering'「マザリングに行った」と呼んだ事からではないかと言われています。この日は年に一度メイドなどとして働いていた若者が実家に帰り家族に会う事の許される日でもあり、お祝いにケーキや花をギフトとして持ち帰ったという事です。
 
俗にマザーズデーとは呼ばれているものの、5月の第2日曜と決められているアメリカのマザーズデーとは全く無関係です。ただし現在はカードや花などを送り母親への感謝を表すのが一般的で、宗教性はかなり薄れてきています。
 
旦那の家族とは付き合いの無い為我が家ではいつもの日曜日ですが、マザリングサンデーから3週間後はイースター。今年初の連休になります。
 
しかしその前に、今週末はいよいよサマータイム開始!この数日3月とは思えないほど良い天気が続いており、春sunも間近です。
 
 
Sunny
 
 

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2009年2月16日 (月)

バレンタインデー

2月14日はバレンタインデー(Valentine's Day)。名はキリスト教殉教者がバレンタインと名づけられた事に由来するようですが、カップルが愛を祝う日として知られています。
 
伝統として、この日は恋人の無い人が慕っている人への思いを伝える機会でした。'Be my valentine' 「僕/私のバレンタインになって」と書かれたカードを相手に無名、もしくは 'secret admirer' 「秘密の敬愛者」よりとして送り、相手が気付いてくれる事を願うというものです。
 
この風習は残ってはいますが、カード会社などの働きもあり現在はカップルでもお互いにカードや花、プレゼントを渡しあうのが一般的になっています。プレゼントはクリスマスや誕生日同様様々ですが、女性へ送る箱入りチョコレートの売れ行きが大変伸びる日ではあります。バラの値も14日に近付くにつれ上がって行くにも拘らず、当日は真っ赤なバラの花を持ち帰る男性が多く見かけられます。
 
ただしこの日は本当にカップルによりけり。バラは高いしありきたりで欲しくないと言う女性もいれば、全く祝わないカップルもいます。上記の風習も受け取った相手が送り人を正しく当てれば良いものの、間違えば恥をかくことにも。これを利用した同僚の冗談を受ける側になる不運な人もいます。
 
 
Box_of_chocolate我が家ではカードの送りあいはしますが、プレゼントは年毎に相談です。今年は何もしないことにしていたのですが、チョコレート貰いました(最近彼本当に「夫」染みて来たなぁconfident…)。
 
 

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2009年2月 4日 (水)

It's Snow Joke!

近頃寒い寒いと言っていましたが、今度は雪です。この冬は例年より雪が多い気がします。
 
今回はもう一週間近く前から日曜には雪が降ると言われていたのですが、当日には寒いものの本当に?という位良い天気。
 
…と思っていたら、太陽も出たまま雪が降り出しました。
 
Snow_in_the_sun
 
 
雪降る降るって、この事だったの?と思っていたら…。
 
 
Horizontal_snow
 
…吹雪です。雪、殆ど水平に降ってます…。
 
これからずっと降り続き、2日も一日中降りっ放し。各地で20cm積もり、1991年の10cm以来18年ぶりの降雪量となったそうです。
 
 
我が家の庭も…
 
Garden_in_snow
 
 
外は真っ白。
 
Snow_outside
我が家の前
 
 
Fluffy_snow
ふわふわ雪
 
 
この日は除雪機不足でロンドンのバスも初の全面休止。各地の電車、地下鉄も例外を除き止まりました。良く聞く話ですが、18年前と同様乾燥した粉っぽい「間違ったタイプの雪」の為だとか。5日も前から分かっていたのにと既に責任者探しが始まっていますが、この量ではどんなにを撒いた所で追いつけないようです。
 
当然ながら、多くの地域でごみ収集延期。この地域では代わりにメイン道路の塩撒きだそうです。ちなみに我がエセックス州では1890マイル(約3024キロ)の道に1500トンの塩が撒かれたとか。こういう日の車は殺人機械になるし、ゴミ回収も来ないでくれてありがたいです。
 
 
家の前の通りは少し坂になっているのですが、この日はどの車も来ては後退。
 
Wheels_turning
タイヤ回転しているだけ…。4x4(フォーバイフォー、four-wheel-driveとも)の人は喜んでいたようですが。
 
 
月曜は大半の人が通勤不可能、学校も閉鎖で、家族で公園に遊びに行く人が多数。
 
People_with_sledge
 
雪が降ると、こんなにもと思うほど多くの家庭がスレッジ(sledge そり)を持っているのに驚かされます。ロフトから何年ぶりの登場でしょうか。
 
 
今日4日は晴れてくれたのですが、まだまだ雪はとけません。それでも交通網は2日目にはほぼ元通り。大したものだと思います。
 
Snow_in_park
 
 
雪はまだ終わりではなく、明日5日には今度は湿った雪が降るそうです。積雪10cmとも言われていますが、どうなる事やら…。
 
 
----------
 
 
補足

タイトル it's snow joke!
 
Snow は no と韻を踏んでいる事から、no の代用としてこの時期飽きるほど使われます。It's snow joke の元は it's no joke 「冗談じゃない」。他にも snow escape from the big freeze (no escape from the big freeze) など、ニュースでは機会のある度に出てくる言い回しです。
 
 

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2009年2月 1日 (日)

イギリスでの歯科治療

先日の歯医者訪問に続き、イギリスでの歯科治療に関して説明しておこうと思います。
 
 
歯医者のサービスもNHSとプライベートに別れますが、医者に掛かるのと違い大半の人はプライベート保険に入る事無く治療時に費用を払います。医師への登録に地域規制・所により人数制限があるのに比べ、歯医者は患者自身の都合で選べます。
 
歯医者によりプライベートのみ受付という所もありますが、NHS受付の歯科を見つけるのが困難だった以前と変わり、不況の今NHSの患者を採る所も増えてきました。プライベートの患者として登録すれば治療費は高く付きますが、詰め物など使用素材は良い物を使ってくれます。NHSの場合無料にはなりませんが、プライベートに比べれば低価格。また、同じ歯医者でもNHSとプライベートの予約時間が分かれている所もあり、NHSでは治療まで待たされる事も。
 
この為定期検査はNHS、治療はプライベートというように、多くはNHSとプライベートをミックスして利用しています。治療毎にNHS・プライベートの選択可能ではありますが、両方を受け付ける歯医者では、NHS患者としての治療は質が落ちるのではという懸念も無くも無く、プライベートの方がやはり安心できます。
 
全身麻酔などを必要とする大掛りな治療は、一般病院で行われます。病院へ委託の手紙が送られ、患者には早くて数週間後、多くは数ヵ月後に予約通知の手紙が届きます。ここでもNHSとプライベートのオプションがあり、NHSの場合気長に待つ事になります。
 
もう10年程前、私も悩まされていた親知らず4本をNHSで同時に抜いたのですが、一度目の予約通知をされたのは予約日の数週間前。どうしても避けられない予定か入っており日を変更せざるを得ませんでした。お陰でウェイティングリスト(順番待ちリスト)の最後に回される事になり、現実となったのは抜く事にしてから正に2年後でした。当日病院に着き、予約が入っていた事にほっとしました。
 
NHSの大問題の一つはベッドの少なさ。歯科に限らず着替えの必要な場合であっても男女別の病室に入れるのは運が良かった場合。私の使ったベッドもその日の午後治療を受ける人が使う予定になっていました。全身麻酔でしたが外来患者としての治療の為、抜いた数時間後には帰宅です。まだ麻酔も効いたまま、旦那に運転され家に帰りました。その夜目が覚め、患者番号の入った腕輪も付いたまま、顔を見れば血だらけで(風邪気味で口の血が鼻から出て顔中に広がっていたので)恐怖に悲鳴をあげたのを覚えています。こういう時、プライベートを選べばお金次第で病院で寝ていられる、という訳ですね。私は運良く腫れも殆ど無く、必要と言われた5日の病欠ものんびり出来ました(1日早く戻ったような気も…)。
 
 

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2009年1月24日 (土)

ムーンウォーク

歩数計購入の記事に出てきたムーンウォークについての説明です。マイケル・ジャクソンとは全く関係ありません。
 
ここでのムーンウォーク(The MoonWalk)は、ウォーク・ザ・ウォーク(walk the walk)という乳がんチャリティーの行うイベントの一つ。乳がんに関する意識と募金を集める為、真夜中上半身ブラジャーの、ほぼ女性のみ参加のウォーク。
 
 
Moonwalk_women Moonwalk
 
 
Moonwalk_men
一応男性も…。
 
 
歩く距離はマラソンと同様、26.2マイル。年数回行われ、12000人~15000人が参加、ロンドンでは既に10周年を迎えました。
 
Moonwalk_start
 
 
Moonwalk_bra_decoration_2 
参加者は派手に着飾ったブラジャーを付け(ウェブサイトにはデコレーションのコツまで!)、音楽もあったりと、ロンドンマラソンと似て楽しみながらのイベントです。
 
 
(写真: Walk the Walk
 

 

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2009年1月17日 (土)

不況の中の企業

複数企業に続き、日本でも知られるウェッジウッド(Waterford Wedgwood)の事実上破綻。ウェッジウッドの商品を見れば「やはり」とか「まだ存在していたのか」と思わざるを得ず、今まで生き残ってこられた事自体が不思議なブランド。過去6年間毎年損失を出し続け、去年12月初旬の6千万ポンドの税前損失発表に続き、今月5日4億1600万ポンドの借金で現在の事態に至った。
 
ウォルワースが「何を売っているのか分からない」店であったのと同様、ウェッジウッドの問題は明らか過ぎる程。50年代という時間で止まったままのデザインから、必然的に購入者の多くが日本人など外国人観光客、もしくはいわゆるアッパークラスの高齢者。不況で外国人は買わなくなり、高齢者は死んでいく。顧客の減っていくのは目に見えていながら、モダンな柄でターゲット層を拡大しようという試みも見られなかった。物にはミニマリスト(シンプルで簡素な)デザインがはやり、企業には柔軟さや微小的なイメージが好まれるようになり、多くの企業が経営方針・小文字へのロゴ変更(日本で平仮名の社名を付けるように)などを実施する中、ウェッジウッドは確固として時代に逆らってきたブランドの1つ。イギリスに住む現代の忙しい若者や子持ち家庭で重宝されるのは、モダンなデザインと皿洗い機に入れられるような実用性。ウェッジウッドは何年経ってもそれを分かろうとせず、不況ともなればわざわざ高額を払ってまで飾るだけの贅沢品を購入しようと思う人は当然少ない。
 
不況になって生き延びていけない企業というのは、どれも似ている。規模に関わらず、トップダウンの経営で社員を「人材」として扱う事も無ければ、外部からの新鮮な意見に耳を傾ける事も無い。長年働いた「自分の」ビジネスに染まりすぎ、時勢を見きわめ自社がどう動けば良いかの正しい判断を下す事はおろか、問題があるという事すら認められないトップがいる。インターネットの発達で物・サービスの供給が活性化する中、某大企業ではトップのコンピューター恐怖から自社のホームページ作成も地方営業部のインターネット接続もつい最近開始したばかり。年次報告ではマーケット環境を責め、自社内の改善など考えもつかない。この会社は現在規模60%削減中で、近い将来買収されるのは外部からも明らか。
 
不況だからといってうまく乗り切る事は不可能ではない。食品だけでなく衣料品・家具・電化製品なども売る安価ミニデパートのようになった英国最大スーパー、テスコ(Tesco)は、今年1万の職を生み出すとすら発表している。ウォルワース一部を買収したスーパー、アイスランドIceland)も、数年前まではトラブル続きだった企業。現在のトップ(設立者)になって手を伸ばしすぎていた会社から本来の目的を取り戻した。一般食材や雑貨販売を全て中止し、アイスランドが名前どおり売り物としていた冷凍食品に専念。単純なビジネスモデルで、この不景気も乗り切っている。スーパーに限らず、ピザデリバリー会社ドミノ(Domino's)や日本の100円ショップに相当するパウンドランド(Poundland)も繁盛しているらしい。これらの企業は不況に比較的強いものの、しっかりとしたマーケット把握をしそれに応じたサービス・商品を顧客に提供出来ているからこそ順調で、破綻した低価格品販売企業は多くある。
 
 
現在ウェッジウッドは借金の返済と買手探しをしながら、13%程の人材削減はあるにしろゴーイングコンサーン(going concern 存続企業)としてビジネスは通常通り続いている。ウェッジウッドの一番の資産はブランド名。お陰で少なくともウェッジウッドの名が無くなる事は無いだろうし、これからもウェッジウッドの陶器は何らかの形で販売されていくだろう。ウェッジウッドの好きな少数派は、消滅を恐れる必要など無い訳だ。
 
 

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イギリスの不況~パート2

先週予想通りベースレートが更に下げられ、1.5%になりました。イングランド銀行設立以来の最低レートだそうです。複数のビルディング・ソサイエティーや銀行はこれ以上基本利率カットを住宅ローンに引き渡す事は無いと表明していた為、実際にはインパクトの少ないレートカット。貸し手は既に契約義務上必要以上にレートを下げており、生き延びる為には貯金口座利用者から資金を集めるなどしか方法が無くなっている状態です。利率が低くてもクレジットへのアクセス、銀行への保障が無ければ意味が無く、これ以上カットされたところで金融流動の向上も見込めないでしょう。数日毎に一企業破綻が報告され、来月末までには町のハイストリート(メイン通り)の店10%は消えると予想されています。
 
イギリスの不況」記事でも書いたとおり、ウォルワースは先週最後の店を閉鎖。
 
 
Woolworths_closed
我が家の町のウォルワース
 
 
最後には店内設置の防犯カメラや棚まで売られ、2万7千人が職を失いました。多くの企業が毎日のように人員削減中、複数の製造・小売業者が会計事務所管理下に。日本で知られるウェッジウッド(Waterford Wedgwood)もその一つ(これについては次記事で)。
 
 
この不況で最も恐ろしいのは、政府の対処。銀行倒産をさせず国営化したり救済金を与えた為、他業界からも救済を求める声があがっています(アメリカのようにポルノ業界からはまだ無いにしろ)。こういったやり方は無責任な投資を奨励し、国民も国という銀行がどこに投資するかに口ははさめず、新たな問題を生み出しているだけ。近々救済金が出ると言われている複数車製造会社の工場はイングランド中部地方で、労働党支持区域。つい最近まで環境問題を自分達が騒いでいた事は棚にあげ、救済で絶対当選を確実にした上でゴードン・ブラウン(首相)は総選挙を決めるのでしょう。一部この不景気を引き起こした責任がありながら、当選後更に不景気が続いても対応処置は今まで通り短期的で目に見え易いが国民を欺く事ばかりで、それが失敗してもアメリカの責任…とでも言うのでしょう。本当に国を救おうと思うなら、こういう時こそ指導者としての役割を果たしてもらいたい。政府が銀行つまりは国民のお金や市場コントロールをするのでは無く、アイルランドのように個人の貯金を100%守りながらも市場を自由にして置く事は出来たはず。銀行は破産させるか、バークレイズ(Barclays)銀行のように中東の投資者達から資金を引き出させるなど、方法が無かった訳ではないでしょう。
 
 
この先の見通しは暗く、いよいよ日本同様利率0%になるのではという声も上がってはいます。ただ、そうなったとしても日本同様の長引いた不景気になるとは思えません。経済というのは政治と絡み合っているし、それぞれの国のシステム・文化・国民性などにより同じ対策でも効果が異なるのが当然。イギリスでは銀行を含め企業の会計基準は日本ほど複雑ではありません。不良債権の元が不明と言うのも多くは無く、一応の信頼は保たれます。国民は日本ほど貯金に頼っておらず、日本での問題の一つと言われる郵便貯金の利用者も多くはありません。税として国に使わせていたのも同じ事で、流動しなくなるのはもっともな事でしょう。更に集団主義という国民性もあり、パニックがパニックを呼び悪循環も引き起こし易いのだろうと思います。
 
イギリスの場合、住宅価値はこの数年インフレートし過ぎであった為、ここで落ちてくるのは安定するのに必要な事でしょう。これから経済を流動させ景気回復を早めるのは、政府の正しい判断次第です(あまり期待は出来ませんが)。
 
 

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2009年1月 8日 (木)

イギリスは新しい南極?

寒いです…。まさにシンシンと骨まで染み入るような寒さです。
 
日曜から気温が更に下がり、この数日我が家の辺りでさえ昼間の最高気温が-2℃!火曜日(6日)にはオックスフォードなどで夜-12℃近く、ロンドンでも-6℃まで下がり、イングランドでは6年ぶりの寒さ。新年ここまで寒いのは10年来で、アイスランドよりも寒いとか。
 
ロンドンではよく知られるトラファルガースクエアの噴水もカチンカチン。
 
Trafalgar_fountain
 写真: PA
 
 
一方我がエセックス州では、周りの注意を無視して凍った湖の中央まで子供を連れて歩いた家族も(この両親の行動にはやはり激怒している人が多いですが)。この後氷が割れ幸い死亡者は無いものの、数家族が助けを必要としたそう。
 
Frozen_lake
写真: KI PRICE
 
 
グリーンランドと同じ気温、南極よりも寒いらしく(南極は夏ですが)、海が凍ってしまった地域も。
 
Sea_frozen_in_dorset
写真: PA
 
 
Snow_on_decking通常寒いのは北のスコットランドですが、今回は逆転してイングランド南部。5日の朝は我が家の辺りも真っ白でした。
 
新学期始めのこの日、休みになった学校も多かったようです。  
 
 
 
  
朝7時半頃の我が家の外。向かいの公園を通って駅に向かう人達、何人通ったか数えられるほど。
 
Snow_at_front
 
 
裏庭も真っ白です。
 
Snow_in_garden
バードテーブルとか、何となく日本風でいい感じかも。
 
朝せっかく割ったバードバス(bird bath)も、午後にはまた凍る始末。こんなに寒いのは滅多に無く、自分でも-10℃近くの気温を体験するとは思いませんでした。ちなみにイングランドの過去最低気温は1982年1月の-26.1℃だそうです。
 
 
昼間にはまた雪が激しくなり…
 
Still_snowing
 
お年寄りや動物達、生き延びてくれるか心配です。
  
 
毎年この時期多くのお年寄りが亡くなりますが、先年でも2万3千人以上、1日281人。この気温では、家の中で暖房の温度設定を最高値30℃にしても寒いです。7日以上零下の日が続き週£25の手当が支給されてはいるものの、不況やセントラルヒーティング(集中暖房)に使うガスの値上がりで暖房を入れたがらない年金受給者も多く、体の弱い人々には本当に厳しい冬だと思います。
 
そしてそんな中で起こった、ウクライナのガス代未払い問題。ロシアからのガスの多くはウクライナを通じてEU諸国に供給されていますが、1日からのこの問題でロシアは供給量を80%カット。ギリシャやブルガリアなどバルカン諸国では既にロシアからのガスは完全に止まり、フランス、ドイツなどEU圏他国への供給も70~90%の減少という事です。イギリスは主に北海からガスを得ており、ロシアからのガスは2%以下。とはいえガス料金の上昇は間違いなく、新年早々のこの寒い時期にありがたくないニュースです。
 
 
週末に近付くにつれ気温も0℃以上に上がってくるそうです。最悪は越えたようですが、まだまだ冬が続きます。
 
 

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2009年1月 4日 (日)

イギリスの年越し

12月31日は、ニューイヤーズイブ(New Year's Eve)。平常日ですが、クリスマスイブ程では無いにしろ店も早めに閉まります。大晦日の夜は、新年を祝おうとレストラン、パブ共に込み入る日。人によりパブで飲み明かしたり、ロンドンに出て花火を見たり。
 
以前友達に誘われ、私も大晦日の夜ロンドンに行った事がありましたが、もう二度と行くかと思いながら帰って来たのを覚えています。地下鉄は夜中走り、無料。通りは昼間のように込み入りビールのボトルが散らばり、(喧嘩して)血を流している人もあちらこちらに。真夜中の帰りも通勤電車のように立ちっぱなしで、もう沢山だと思いました。
 
毎年昼間のテレビでは先立って新年を迎えるオーストラリアの盛大な花火が見せられますが、イギリスでも数年前からは年最大の花火大会になりました。今年はボリス(ボリス・ジョンソン Boris Johnson)がロンドン市長になって初の年越しで、150万ポンド以上の税金を費やしての(無料!)花火打ち上げ。祝っている人は12時前にカウントダウン、そして年明けにキスをしたり。今年は0℃以下の気温の中、70万人近くがロンドンで花火を見たそう。
 
こんな感じ。 
 

 
 
11月のガイフォークスのお祝いのように、個人でも花火の打ち上げをする人もいて、12時前には寝させてもらえない日です。
 
こんな中で、2008年最後には時刻調整をしていた人も。地球の回転が徐々にゆっくりになっている為に原子時計と天文時刻の間に乱れが生じ、時々調整が必要になるそうです。お陰で去年最後の1分は1秒長く、世界中で調整がされたという事です。
 
 
 
一方スコットランドでは、ホグマネィ(Hogmanay)と呼ばれる、数日間続く祝祭が正式に始まります。首都エディンバラでは12時を過ぎるとエディンバラ城から花火が上げられ、中々感動的です。
 
 

 
 
このホグマネィ、スコットランドの中でも地域により異なった祝いの風習があり、火玉を振り回す所もあれば多量のアルコールを飲み踊り明かす所も。エディンバラではストリートパーティー(チケット£10!)の他、様々なイベントが催されます。スコットランドだけに毎年天気が心配されキャンセルになる年もありますが、今年は天候よりも不況でイベントチケットも売り残ったとか。ロンドンだけでなくエディンバラも、ヨーロッパなど海外から来る人が例年以上に多かったそうです。
 
そして毎年楽しみなのは、12時を過ぎると同時に歌われるAuld Lang Syne(オールドラングサイン)。スコットランドの民謡に詩を付けたもので、タイトルを英語にすればOld Long Sinceから「昔々」の意味。日本では別の歌詞が付き「蛍の光」としてお馴染みの曲です。オールドラングサインは現在では多くの英語圏の国で新年を迎えると同時に歌われている、スコットランド最大の輸出物の一つ。スコットランドでは機会のある度に演奏され、8月のエディンバラミリタリータトゥー(military tattoo 軍楽隊のパイプとドラムのショー)でも聞かれます。
 
下は数日前、新年を迎えたばかりのエディンバラの様子です。今年は詩人ロバート・バーンズの誕生250年記念という事で、カラオケビデオが作られ大スクリーンに映されたそうです(下記ビデオはじめ部分)。
 
 

 
 
詩(歌詞)はスコットランドの一部で話されているゲルマン系、いわゆるスコットランド語の為、よく知られた歌にもかかわらずスコットランド人で無くしてコーラス以外の歌詞を知っている人は実はまれ。大抵この歌を歌っているという事は外で酔っているという事で、多くの人はコーラスをわめいているだけ…という感じです。
 
ちなみにこの歌、隣の人と腕を交差して手を繋ぐのが習わしになっています。
 
もっとしっかり歌を聴きたい人はこちらのビデオ。少しアレンジされてしまっていますが。
 
 

 
 
歌詞は、古き親しい友と昔を顧み共に飲もう、というのが趣旨。興味のある人はこちらWikiには原詩と英語訳が載っています。ウィキ日本語ページには日本語訳も。
 
 
 
年明け後
 
翌日元旦(ニューイヤーズデー)はクリスマス休暇最後の休日で、閉まっている店も多く静かです。ロンドンでは今年過去最大の新年パレードがあったそうで、一応運行している地下鉄で50万人以上が見物したという事です。花火同様世界中で報道されたらしいですが、ロンドンの宣伝の為にやっているなら、なぜわざわざアメリカからチアリーダーを1000人も招いたのかしら(やっぱりロンドンには建築物以外売り物は無いのねぇ…)。間接的にもロンドンを支えている一般人としては、今年はもう少しボリスに無駄使いを減らして欲しいです。
 
新年2日からは多くの店・企業が平常営業に戻ります。我が家の旦那も月曜から仕事です。ちょうど風邪も治ってきたようで、休暇と言うより病気休みでした(私の風邪はまだまだこれからですが)。
 
 

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2008年12月27日 (土)

スノーマン

クリスマス時期には毎年'The Snowman'のアニメーションが流れます(原作は同名の本)。1982年製作の、会話無しで絵と音楽、語りで出来たシンプルなもの。特に挿入歌'Walking in the Air'は名作で、この曲を聞けば誰でもクリスマスを連想します。
 
下に歌詞と私なりの訳を付けました。
 
 


 
歌詞)
 
We’re walking in the air,
We’re floating in the moonlight sky,
The people far below are sleeping as we fly.

I’m holding very tight,
I’m riding in the midnight blue,
I’m finding I can fly so high above with you.

Far across the world,
The villages go by like dreams,
The rivers and the hills,
The forest and the streams.

Children gaze open mouthed,
Taken by surprise,
Nobody down below believes their eyes.

We’re surfing in the air,
We’re swimming in the frozen sky,
We’re drifting over icy mountains floating by.

Suddenly swooping low,
On an ocean deep,
Rousing up a mighty monster from his sleep.

We’re walking in the air,
We’re dancing in the midnight sky,
And everyone who sees us greets us as we fly.
 
 
訳)
 
僕達は空を歩いている
月光の空に浮いている
僕達が飛ぶ中遠く下では人々が眠っている
 
僕はきつくつかまっている
ミッドナイトブルーを進んでいく
君とこんなに高く飛べるとわかった
 
遠い国で
村々が夢のように過ぎていく
川と丘
森や小川
 
子供達は口を開けて見つめている
突然の事に驚いて
下の誰もが目を疑っている
 
僕達は空でサーフィンしている
凍った空を泳いでいる
浮かぶ氷の山を越えていく
 
突然降下していく
深い海上へ
巨大な怪物を眠りから覚まして
 
僕達は空を歩いている
真夜中の空に踊っている
そして見る人みんな挨拶していく
 
 
----------------------
 
  
何度聞いても感動する曲です。
 
'The Snowman'のストーリー: 
 
クリスマスイブ、少年の作った雪だるまに命が宿り、共に空を旅する。北極でのスノーマン達のパーティーでサンタに出会い、少年はスノーマン模様のマフラーを貰う。翌朝、作ったスノーマンは融けている。昨日の出来事は夢だったのかと思うが、サンタからのマフラーが残っていた…。
 
上記のとおり会話は無いので英語が分からなくても楽しめる話です。人間生活に馴染もうとするスノーマン、とってもかわいいです。イギリス北部でなければこれほどの雪はまれですが、暗い霧のかかったような画像はイギリスの冬そのものだなあと感じます。
 
下記では3つのビデオに分かれていますが、全30分弱のお話です。ぜひ見て下さい。
 
パート1

 
 
パート2

 
 
パート3

 
 
このCDとDVDはAmazonでも購入できます。
 

The Snowman Music The Snowman

アーティスト:Howard Blake
販売元:Sonybmg
発売日:2007/11/26
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 
 
スノーマン [DVD] DVD スノーマン [DVD]

販売元:アニプレックス
発売日:2004/11/26
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 
82年の製作後始まり部分にディヴィッド・ボウイ(英国シンガー)の出演するという別バージョンが作られたようですが、このDVDに入っているのはこちらの方のようです。冒頭以外は変わりません。amazonのレビューで見る限り、子供にも好評なようです。
 
原作本はこちら。
 
Raymond Briggs' the Snowman (Step Into Reading Early Books) Book Raymond Briggs' the Snowman (Step Into Reading Early Books)

著者:Michelle Knudsen,Raymond Briggs
販売元:Random House Childrens Books
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 
日本語版も出ています。文字が少ないので英語の方が…とは思いますが。
 
スノーマン Book スノーマン

著者:レイモンド ブリッグズ
販売元:竹書房
Amazon.co.jpで詳細を確認する

 
 
 
番外として、上の歌'Walking in the air'をパロディ化したテレビコマーシャルも載せておきます。2年前のクリスマスに流れたもので、スコットランドで作られているIrn Bru(アイアンブルー)という炭酸飲料の宣伝です。歌詞が分かった方が面白いと思うので下に書きます。
 
 

 
 
We're walking in the air,
I'm sipping on an Irn Bru,
My chill is now my mate as he would like some too. 

I tell him get your own,
He looks like he is going to cry,
I tell him once again the Irn Bru is mine.

Now I'm falling through the air,
I wonder where I'm going to land,
He nicked my Irn Bru and let go of my hand. 
 
 
訳)
 
僕達は空を歩いている
僕はアイアンブルーをちびちび飲んでいる
彼も欲しがり今は僕の友達だ
 
僕は自分のを買えという
彼は泣きそうになっている
僕はまたこのアイアンブルーは僕のだと言う
 
僕は空を落ちていく
どこに落ちるんだろう
彼は僕のアイアンブルーを盗んで手を離した
 
 
面白いでしょ?スコットランド産らしく場面もちゃんとスコットランドで、エディンバラの町やロックネスモンスターが出て来たりと、よく出来た宣伝だと思います。(男の子、スノーマンに飛ばせてもらってるんだから、彼にあげれば良かったのに。落とされる可能性ある事くらい分かってたはずsmile…。)
 
 

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2008年12月25日 (木)

イギリスのクリスマス~クリスマスとその後

…全記事「イギリスのクリスマス~クリスマス前」からの続き
 
 
クリスマスイブ

 
平日ですが多くの企業は午前中のみの営業です。ただこれは雇用者の好意によるもので、丸一日働かされる会社もあります(それだけでこんな会社辞めてやる!とは思いますが)。この日半日の会社では休みを取るのはしゃくだと出勤する人も多いです。
 
プレゼントは開けるまではクリスマスツリーの下に置かれる風習ですが、待てない子供たちの為にイブになってから置く家も。子供は夜クリスマスストッキングと呼ばれる大きな靴下を枕元に下げ、大人はストッキングフィラー(詰める物)として小さなプレゼントを入れます。これはツリーの下のプレゼントとは別(!)です。
 
店も午後早めに閉まり、交通機関も夜10時頃には全て止まります。
 
 
クリスマスデー
 
プレゼント!買う方も大変ながら、家族が多ければ貰う数も多いです。この日店はまず開いていません(外国料理のレストランで開いている所もたまに見かけますが)。毎年の事ながら、せっかくおばあちゃんに貰った玩具、電池が無くて遊べない…という事も多いようです。
 
お昼はクリスマスディナー、その後家庭により寝る・プレゼントで遊ぶ・テレビ見る・喧嘩する、などなど。今年はショッピング、という人も多いようです。
 
キリスト教徒は教会の礼拝に出席。真夜中の礼拝ミッドナイト・マス(Midnight Mass)はカトリックのものです。テレビでは朝教会からの報道がされたりも。伝統として午後3時にはクイーンのクリスマスメッセージの報道があり、コモンウェルスの国々(イギリス旧植民地とイギリス)で流れます。
 

 
今年のトピックは不況で不安なクリスマスを送る家庭が多い事の認識や、海外駐屯軍人達への感謝など。ついでに人気の無い息子チャールズのプロモーションも。ビデオ始めに流れるのは国家'God Save the Queen/King'(神よ〔女〕王を守れ)です。
 
近年はコメディアンが同時間に「クイーンに代わるクリスマスメッセージ」を作ったりと、どのチャンネルも視聴者獲得に必死です。
 
またこの日は休日で店だけでなく交通機関も全て休み。外はプレゼントに貰った自転車などで遊ぶ子供以外、人もあまり見られずとても静まり返っています。毎年ホワイトクリスマスにならないかと期待されますが、実際にこの日に雪が降る事はまれです。
 
 
クリスマスディナー: 大きい食事なのでディナーと呼ばれます。
 
Christmas_dinner_family Christmas_dinner

フェスティブフード(お祝いの食べ物)としてローストターキー(オーブンで焼いたシチメンチョウ)をローストポテトや(大抵茹で過ぎの)野菜と食べます。この時期嫌でも登場するのが芽キャベツ。子供の頃からいつも茹で過ぎを出された思い出の強い人も多く、一生毛嫌いする人も。ターキーは肉や野菜の詰め物が入っている場合も。始めから作る家庭もあれば、スーパーで買う、もしくは注文も出来ます。ソースはいつものグレイビーではなく、真っ赤なクランベリーソース。伝統的では無いですが、メインコースにはサケやスモークサーモンなども人気が有るようです。
 
Christmas_puddingそしてデザートはクリスマスプディング。スエット(牛などの脂肪)にドライフルーツやナッツ、砂糖のミックスで出来たケーキ。代々伝わるレシピがある家もあり、時間をかけゆっくり蒸して作られます。ブランデーをかけ火を点けたりも。黒くてとにかく重いです。
 
あまり知られていませんが、クリスマスプディング、クリスマスケーキ、ミンスパイなどは鳥の大好物ばかりが入っている為残り物は餌としても。
 
  
その他のフェスティブフード: クリスマスケーキや、ミンスパイ。
 
Christmas_cake Christmas_cake_slice
  
プディングは温かいままで食べるのに比べケーキは冷たい物。クリスマスケーキの中身はプディング同様フルーツですがスポンジ系である事が多く、焼いたケーキです。
 
ミンスパイはスエットにリンゴやドライフルーツのミンスを混ぜた中身のパイ。元々はミンス肉が入っていたようですが、現代の物に入っていることはありません。通常一人分の小さな物です。
 
Mince_pie Mince_pie_inside
 
この時期、様々なナッツ類も目に付きます。ついでにクリスマスとは直接関係が無いのですが、冬には店にミカンが並びます。ミカンは英語でサツマ(satsuma)と呼ばれますが、これは薩摩地方からアメリカに持ち込まれた為だそう。
 
クリスマスクラッカー: ディナーにはクリスマスクラッカーが付き物。
 
Christmas_cracker_pulling Christmas_cracker_open
 
紙を筒状にした物で、両端を引くと爆発音と共に中身が出てきます。通常ディナーテーブルのそれぞれの席に置いてあり、隣の人か向かいの人と引き合います。
 
Christmas_table_set Christmas_table_set_traditional
 
基本的に紙の冠(上記クリスマスディナー写真)、小さな玩具やアクセサリーと、格言やジョークなどの書かれた紙が入っています。中身を貰うのは勝った人の場合もあれば勝ち負け関係なく自分の席に置いてあった物を貰う場合も。クラッカーの値段により中身も変わり、高い物であれば金のカフリンク(カフスボタン?)が入っていたりと、貰う価値も出てきます。
 
爆発物なので日本に持っていくことは出来ませんが、フォートナムアンドメイソンでは爆発無しのクラッカーを売っていました。
 
ミッスルトゥ(mistletoe): ヤドリギ。クリスマスの飾りとして使われますが、ミッスルトゥと言えばキス。
 
Mistletoe Mistletoe_kiss
 
ミッスルトゥの下に立った2人はキスをするという風習があり、飾りの小枝を頭上に持ちひそかに好きだった人からのキスをねだる人も。
 
セール: クリスマスの後セールが毎年ありますが、以前はニューイヤーセールだったのが徐々に早くなり近年はボクシングデーから。朝5時から開店の店もあり外には行列ができ、人数制限をする店もある程。ただクリスマス前にもディスカウントしている店が多く、実際セールと呼びかけているだけでよく見ればクリスマス前と値段はあまり変わらない事が殆ど。
 
今年はセール開始も更に早くなりクリスマスイブやクリスマスデーに始めている店が多いですが、不況で既に大セールをしている店が多く、これ以上は安くならないと思うのですが。今年はクリスマスデーだけで1億ポンドの売り上げがあると言われ、500万人以上がインターネットで買い物をすると言われています。
 
Santas_on_scooters
不景気の中、人を呼び込もうとオックスフォードストリートではこんなプロモーションも。
 
 
ボクシングデー(26日)
 

Boxing day。クリスマスの翌日に、恵まれない人々に物を贈ったのが名前の由来で、プレゼントの箱(box)に詰める事から。祝日で休日ですが、大きい町では開いている店も近年は多いです。(サーチエンジンで辿り着いた方々、営業状況はそれぞれの店・レストランに聞いてくださいね。)
 
この日も地方交通機関の多くは休みですが、ロンドンの地下鉄は一応動いています(この機会にと整備工事も多いですが)。退屈な人の為にサッカー試合も多く行われます。
 
 
ボクシングデー後~大晦日
 

祝日は無く、週末以外は平常日。休める人は会社が休みになるか自分で休暇を取った、もしくは取らされた為。でなければ会社出勤日です。電車は空き空き、仕事はまず無しで、座っていれば良い日。今年は29日~31日。
 
 
クリスマス時期はチャリティーも頑張ります。多くの家庭では伝統的にキリスト教の教えもあり、家族一緒に仲良く過ごす…というイメージ(夢?)があり、家族もいない人・ホームレスの人はかわいそう、と寄付する人も増えます。これが明らかだったのは2004年のスマトラ島沖地震。たまたま26日ボクシングデーに起こったお陰で寄付が殺到し、イギリスからの寄付金は6千万ポンドと、政府からの額を大幅に上回りました。寄付をしないのは間違っているという考え方も現れ、有名人は先を争って寄付。一般でも寄付をしなかったのはわずか15%の家庭だそうです。(結局寄付金も余りそれがどうなったか不明と問題になりましたが)。
 
 
あ~疲れたぁcoldsweats01…。読んでくれた人、ありがとう。こんなに細かいイギリスクリスマスガイドって無いかも。沢山の事を書きましたが、イギリスのクリスマスのイメージも少しは沸くのではと思います。知っている限りを書いただけなので抜けている部分あったら言って下さいね~!
 
 

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イギリスのクリスマス~クリスマス前

一応のキリスト教国イギリスでは、クリスマス(Xmas エックスマスとも書かれます)は年最大のイベントです。休みを取り先週金曜で仕事を終えた人もいて、ロンドン内の大きな駅では警官も沢山見られました。25日、26日以外は普通の日ですが、イギリスなどでは12月に入ったら仕事も中々進まないのが通常で、クリスマス前の数日はもう机に座っているだけ…という人・企業も多いです。
 
下記と次記事ではいわゆる一般的なクリスマスの紹介と、クリスマスにちなんだ物事を紹介しようと思います。
 
 
11月~12月初旬
 

家の準備: クリスマスは来客の多い時期。私には信じられない事ですが、クリスマス前に家の拡張工事やオーダーメイドのカーテン取り付けをする家庭も少なくないそうです。実際去年引っ越し後にカーテンを作り付けてもらう時、一つの店からは断られました。今年は例外でどの店も空いているようですが。
 
オフィスのクリスマスパーティー: 景気の良い時期はパートナーを含めてのフォーマルパーティーにコースディナーという太っ腹な(無駄使いの好きな?)会社もありますが、今は部ごとのランチやドリンクというのが殆ど。
 
シークセットサンタ: 会社などでやりたい人がやっている、プレゼントの渡し合い。参加者の名前を書いた紙を帽子に入れ、各々が引き出した名前の人にプレゼントを買うというもの。大抵£5や£10までと上限額が決められており、ウィッシュリスト(欲しい物リスト)を名前と共に書いておき買い手はその中の物を買う、というバリエーションもあります。プレゼントには買った人の名前のタグのみを付け、貰った人には誰が買ったかは分からない、というのが一般的です。近年にはシークレットサンタの代わりにお金をチャリティーに寄付する、という場合もあるようです。

プレゼントの購入: クリスマス、多くの家庭では家族・親戚が集まります。その為一人が用意するプレゼントも多く、大家族になれば20個プレゼントを買わねばならない、という事も。一年で最もお金のかかる時期、と言われる訳です。
 
近年はインターネットでの購入が増加し、クリスマスに近くなればなるほど配達が間に合うかの不安が出てきます。でも配達業者も増え競争も厳しくなり、国有ロイヤルメールさえクリスマス前の週末は日曜配達をするようになりました。クリスマス直前は多くの会社で送料無料などのオファーがあるので買う方も後に後に、という人も。

アドベントカレンダー: 名前どおりAdvent(キリストの降誕)までを数えるものですが、現在は大抵子供用に販売されているカレンダーです。12月1日から25日まで毎日開ける窓が付いており、中には短い詩や話が書かれています。多くは玩具やチョコレートも入っていて、子供は毎日プレゼントを貰っているような気分に。キリスト教と離れた、有名キャラクターのものも多いです。
 
Advent_calendar_thomas Advent_calendar_lego
 

ファーザークリスマス・サンタクロース: イギリスではどちらも同じ意味で使われます。デパートなどにサンタクロースの広場が設置され、子供が膝に座り良い子にしていたか、何が欲しいか聞かれ、小さなプレゼントを貰います。
 
パントマイム: pantomime。俗にパントゥ。日本語でパントマイムと言うと無言劇を指すような気がするのですが、無言劇は英語でマイム。パントマイムとは全く別のものです。
 
Panto_jack_2 Panto_cinderella
 
パントマイムはクリスマス時期に家族向けに公演されるお芝居。シンデレラ、ジャックと豆の木、ピノキオなどお馴染みの話を基にしたもので、大抵の町で見られます。男装女優の男の子主人公と女装男優の母親役など異性を演じる事が多く、多くはコメディに脚色されています。観客参加も特徴で、どの話でも'oh yes it is!'、'oh no it isn't!'というやり取りがあり観客も声を出す、悪者にはブーイングする、などお決まりがあります。大抵以前人気だった俳優がゲスト出演し、あの人がこんな所に!という発見が多いです。
 
キリスト降誕劇: Nativity play。小学校(プライマリースクール・4歳~11歳)で演じられる(はずの)劇。2001年のテロ直後に増えたイスラム教徒への反感の後、罪意識を感じるイギリス人が増えました。その結果在英イスラム教徒をはじめとする他民族・宗教への極端なPC(political correctness 政治的適切表現)が大事にされるようになり、逆にキリスト教・キリスト教徒である事が間違っているかのように考える人が現れました。親の希望とは反対に多数の学校では「他国文化・宗教の人々の感情を害するため」劇は中止、もしくは内容を白雪姫(Snow White)のようなキリスト教とは無関係なものに変更しました。キリスト教国であるはずが、年毎にエスカレートし2007年にはわずか20%の学校がキリスト降誕劇を公演。今年は更に教師達はサンタクロースについて子供達に語りたがらないというニュースも。こういった話題は出る度問題と思う人も多いですが、やはりこの先どうなるのか不安になります。(PCの問題について関心のある人は私の以前の記事もどうぞ。)
 
クリスマスキャロル: 教会で歌われるだけでなく、クリスマス前には大人・子供に限らずグループで家々を回りキャロルを歌う人達もいます。ハロウィーンと似て通常お金の報酬が期待されており、うるさいだけの寄付集めと嫌う人も多いです。
 
スノーマン: 'The Snowman'というタイトルのアニメーション。1982年の製作以来クリスマスには必ず放送され、この名曲を聞けば誰でもクリスマスだなあ…と思います。これについては別の記事で。
 
Christmas_card_to_parentsクリスマスカード: 毎年様々なカードが発売されます。送るのは家族・親戚・友達(時に同僚)などですが、カード会社は毎年新たな宛先を考えます(親しい人・よく送られる人宛に宛人が書かれているカードも多数)。現代の家族構成を考えて'To Mum & Girlfriend(レズビアンカップル用)'、'To Stepmother(まま母)'、'You are like a mother to me(母親代わりの人宛)'などのカードも。今年初めて見たのは'To Carer(看護人)'、'To Minister(牧師)'、'To Vicar(司祭)' など。勿論先生用のカードやペットから/ペットへのカードも。
 
クリスマスの時期には遠くの家族などに出す'Across the Miles(距離を越えて)'というカードも見られます。ヨーロッパからの移民や労働者も増えたせいで、今年はポーランド語など外国語のカードも現れました。
 
Card_holder 最近は物ではなくお金を欲しがる子供も増えてきたようで、最近はお札を入れられるようになっているマネーバッグ兼カードの種類も増えました。
 
送る数が多いため宛人無しの20枚パック、40枚パックも売っています。最近は自分で撮った写真をカードにする人もあり、徐々にイギリスも近代的になりつつあります。
 
送られてきたカードは専用のスタンドで飾ったり、窓際に並べたり。近くの家ではガーデンへ続くグラスドアを覆うように貼り付けられています。
 

 
この時期ロビン(ヨーロッパコマドリ)は必ず登場する鳥で、カードだけでなく切手なども発行されます。色々説はありますが、郵便配達人が赤いユニフォームを着たお陰でロビンのあだ名が付いた為のようです。鳥餌の店でもロビン用の特別餌が発売されたりと、この時期ひいきされています。
 
Robin Christmas_stamp_robin
 
ちなみにカードは個人宛で無くカップルであれば両方宛、家族であれば全員宛にするのがマナーです。個人的には短いメッセージを書くのが好ましいと思いますが、名前だけ書くのみの人も。
 
クリスマスライトの点灯: 町のハイストリート(メイン通り)ではライトの点灯がされます。
 
Christmas_lights_street Christmas_lights_house
 
オックスフォードストリートのような大きなショッピング街では有名人が呼ばれての点灯など、一大イベントになる場合も。大きなデパートも毎年違ったディスプレーとライトで楽しませてくれます。
 
家庭でもライトを窓に飾ったりする人もあれば、カラフルな点滅ライトを家の周りに付けたり、サンタクロースが家に登っているように見える人形を取り付けたりする家庭もありますが、アメリカほど大胆にする家庭はごく僅かです。
 
Tree_2クリスマスツリー: 本来は常緑の針葉樹が使われ、庭に置いたり家の中に飾ったりします。葉が落ちて厄介なため、大きさや色、形も選べるプラスチック製の物を使用している家庭も多いです。ツリーはライトやティンセル、ボーブル(bauble ボール状の飾り)などで飾り付けられます。包まれたプレゼントはクリスマスデーまでツリーの下に置かれます。
 
店でのツリーはクリスマス気分を出す為毎年早くなり、9月~10月には飾っている所も少なくありません。キリスト教で悪運を招くと信じられ、ツリーの他クリスマスデコレーションはクリスマスから12日目の1月6日に片付けるという慣習があります。
 
リース(wreath): 花輪。クリスマスの時期になるとドアの外に付ける家もあります。
 
ショッピング: 普段は5時半~6時閉店の店もクリスマス前は9時~10時まで営業したりします。ショッピング街はとにかく人出が多いです。競争が激しく普段でも多くの店で気に入らない場合の返品は出来ますが、クリスマス時期には1月まで返品可能になる店も多く、とてもハンディです。スーパーもクリスマス前の数日は混み合い、棚も空…という事も。新年まで中々棚も埋まらず、買い溜めをする人も多いようです。
 
子供を仕事場に連れて行こう日: 'take-your-kids-to-work day'。年に一度仕事場が子供で溢れる日。こういったイベントは大規模企業に多いです。会社は「家族生活にも気を配っている」事をアピールする為に企画する訳ですが、子供に興味の無い同僚にとってみれば大迷惑。子供と仕事、ミックスしようが無いでしょー!!!といつも思います。どうせやるならペットを連れて行く日も作って欲しい。
 
 
次記事「イギリスのクリスマス~クリスマスとその後」に続く…
 
 

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2008年12月23日 (火)

イギリスの不況

他国同様、この数ヶ月イギリスも不景気です。
 
今年になり銀行が国営化され、先月には失業者数が1800万人に到達しました。複数の銀行は政府に救済される、もしくは合併しました。先月Bank of England(イングランド銀行)はベースレート(基本利率)を一挙に1.5%下げ3%に。我が家の住宅ローン(モーギッジ mortgage)はトラッカー(tracker)で、レートに従って利率も動くものですがフロア(底)付き。再度レートカットの噂にこれ以上下がってくれても意味無い、と思っていたら案の定今月更に1%カット。300年来の低レートで、日本のように0%の日も来るのではと言われています。
 
イギリスの住宅ローンはビルディングソサイエティー(住宅金融組合)、また近年は銀行も提供しています。この数年企業は倫理的でないと責められる・訴えられる事が多く(それが正当化出来ようも無くても)、結果としてとても防御的になっています。ご存知の通り契約書にサインをする=全て読み理解し同意したという事で、実際個人が読んだかは関係なくその契約が結ばれ法的義務が課されます。ビルディングソサイエティーは問題を未然に防ぐ為、契約を全て読まない人の為に重要ポイントを明記したリーフレットを発行するようになりました。
 
今月のレートカット後、あるビルディングソサイエティーの発行していたこのリーフレットにフロア付きであることが示されていなかった事が明らかになりました。結局この組合はレートカットをそのまま借り手に通し渡す事に。数日後には政府のプレッシャーもあり、リーフレットに明記していた組合の多くもこれに従い、我が家のローンの月々返済額も信じられない程下がりました。
 
この住宅ローン、以前は年収額の4倍借りる事ができるのが並みで、最高7倍というパッケージも存在しました。しかし数ヶ月前からは新規で借りるのはまず不可能になり、もし得られても頭金も5~10%から最低15%は必要になり、現在住宅購入可能なのはキャッシュバイヤー(現金購入者)や貯金の多い人位です。
 
同時にhouse price(住宅価格)も15%落下だそう(ハウスプライスという名と違いハウス以外フラット等も全て含みます)。勿論地域や住宅タイプにより程度は異なり、低下率の最も大きいのはロンドンのような都市内フラット、特に我が家も以前住んでいた近年の金融街Canary Wharf(カナリーウォーフ)周辺のフラットだろうと思います。あの辺のいわゆる高級アパートメントとして売られているフラット、現在30~40%のディスカウントで売っています。でもこういった不安定な時期やはり郊外のハウスは比較的落ち着いていて、我が家の辺りは5%程の落下に留まっています。それにこの下落も18ヵ月程かけてのもので、売らねばならない人は大変ですが一般的にはまあゆっくり回復を待とうという構えです。
 
ベースレートが下がると同時に今月1日よりVAT (Value Added Tax・消費税)も期間的に15%に下がりました。2.5%のカットなんて、高額の物を買わない限り気付くのも難しいくらい。企業は有難く思えとでも言うようにVAT分商品値下げと宣伝していましたが効果は殆ど無く、経済的も政治的にも全く無意味だったと思うのですが。…それにしても、1日以降も17.5%課していた企業、どういうつもりなのかしら。
 
 
多数の企業が人を減らしたり会計事務所の管理下に落ちています。そのうちの一つはウォルワース(Woolworths)という会社。大きな店中で子供服・文房具・玩具・CD・DIY用品など、様々な物が安く売られていました。新年1月5日までに全国807店全てを閉鎖予定で、現在は毎日セール。今までに見た事も無い数の人で溢れています。やる気の無い店員(元々やる気の無い人達でしたが)を見てはあと数日で失業するんだ…と同情しますが、ウォルワース自体は潰れる価値があると思います。何を売っているかのフォーカスも無く、インターネット時世について行こうともしていなかった。3年程前やっとインターネットビジネスを始めたものの、何か特別な物やサービスが提供される訳でもなく、今更遅いってば、という感じ。何でもamazonなどで買えるし、今時質の悪い物をインターネットよりも高い値で買う気にもなりません。
 
Pick_n_mix_woolies_2 とは言うものの、ウォルワースは多くのイギリス人にとって子供の頃からあったとても馴染みのある店です。ウォルワースはピックンミックス/ピックアンドミックス(pick'n'mix)と呼ばれるものを始めた店でもあり、現在でも子供達に人気があります。これは置いてある袋に沢山の種類のお菓子から好きな物を好きなだけ入れ重さで値段が決まるというもの。大きなスーパーマーケットにもありますが、ウォルワースのは種類が豊富でした。あまり清潔な感じのしないウォルワースでは買いたいとは思えないのですが、この町ではニュースエージェンツの他唯一ピックアンドミックスの買える場所でした(実は私も好きですsmile)。
 
 
毎日職を失う人が出る時期の中で、改めて旦那の仕事が決まって良かったと思います。今だったらもう仕事見つけるなんて期待できなかっただろうし、ぎりぎりだったんだ…と実感しています。以前働いていた会社では規模を40%減らしている所です。今の職場では1月逆に人を解雇する立場にあるようで、どこも厳しいです。思えば去年現在の家を購入したのも良かったなあと思います。今だったら住宅ローンなんて以ての外だし、頭金なんて出ようもありません。でもそれより何より怖いのは、現在のローン額、私が昔働いていた時の少ない給料でも(?)払えてしまう事。本当に信じられません。
 
唯一良い出来事と言えばクリスマスでしょうか。多くの業者にとっては年最高の稼ぎ時です。今年は何とか人を呼び込もうと大セールです。クリスマスは人々も明るい気分になり、不景気には一番の薬だろうと思います。
 
我が家としては、何とか夏までにポンドに強くなってもらいたいです。ドル・ユーロだけでなく円にもとても弱くなっています。数ヶ月前までは1ポンド=220円程と考えていたのに、現在は130円台。日本に行くにも恐ろしいです。
 
 

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2008年12月19日 (金)

リスなんてどうでもいいの?!

イギリスにはRSPB (the Royal Society for the Protection of Birds) というチャリティー団体があります。名前どおり鳥たちの保護を目的とし、鳥に関しての教育・研究、保護地経営、環境保護のための政治的圧力をかけるなどの活動をしています。現在会員100万人以上、ヨーロッパ最大の野生動物チャリティーです。19世紀、毛の代わりとして女性ファッション、特に帽子の飾りにカンムリカイツブリ (Great Crested Grebe) の皮膚や羽根が使われた事への反対が発足に繋がったそうです。ちなみに日常一般人が傷ついた鳥を発見した時の保護はRSPBではなくRSPCA (the Royal Society for the Prevention of Cruelty to Animals) が行っています。
 
以前書いたかと思いますが、イギリスでは多くの人が庭に鳥用餌を置いていますが、大抵の家ではリスが食べてしまうという問題があります。お陰でリスは嫌われ者でもあります。事実大きさは違ってもリスはネズミ同様げっ歯類動物。ネズミが嫌いであればリスも嫌、というのは驚く事でも無いのですが。
 
Upside_down Light_feeder
 
 
しかし。
 
 
先日RSPBは、リスが鳥の餌を食べるのを防ぐ方法というのを発表しました。それは、鳥の餌にチリパウダーを混ぜるというもの。他にカレー粉、タバスコなどでもOKとか。リスは嫌がって手を付けなくなる一方で、鳥には影響が無いということ。
 
確かにチリもワサビも辛いと感じるのは人間の口内や脳での反応によるもので、動物により全く問題がないという事があってもおかしくないのでしょう。でも、
 
'doesn't seem to have any effect on birds at all'
「鳥には全く影響が無いようだ
 
…って、つまり影響の有無は不明!
 
我が家では時々残ったトルティーヤ(メキシコの薄いパンケーキのような物)を庭に投げるのですが、いつも大人気で1~2時間で無くなります。1週間ほど前今度はチリ味のを投げたのですが、これは未だに残っています。これからすると、少なくとも鳥にとっては好ましい訳ではないと思うのですが。
 
でもこれで何よりも思ったのは、RSPBは
 
 
鳥さえ良ければ動物はどうでもいいって言うのね?!
 
 
ということ。
 
確かにリス達の食べる量、訪れる鳥達全部を足しても比べ物になりません。我が家のピーナッツだって、13キロのバッグが7週間弱で無くなります(しかもピーナッツは高い!他複数社と比べかなり安いのですが、それでも21ポンド。→サイドバーで円に変換)。これでも少しずつやっていて、餌箱は一度入れたら4日程は空のまま、という位なのですが。
 
我が家の場合は自分達でおびき寄せたので文句は言えませんが、餌が無くなるだけでなくフィーダーも壊され(我が家の様に)、鳥好きな人はリスへの恨みもつのっていくのでしょう。'Outwitting Squirrels' 「リスを出し抜く法」という本も出ているし、チリ混合の鳥用餌もカナダでは既に販売されています。
 
でも他にもリス防止用に、様々な製品が出ています。フィーダーにはリス耐久度(リンクページ下)が大抵表示されているし、リスの重さで閉じる仕組みのものや、我が家にあるような小さな鳥用のケージも入手できます。それで無ければリスがポールを上って来るのを防ぐリスガードも(横から飛びつかれたら意味は無いですが)。
 
 
RSPBの方法では、人間同様哺乳類のリスはチリを辛いと感じて餌を食べなくなるという訳ですが、リスは食べてはじめてチリの事が分かります。そんな強引な事をしなくても他に方法あるでないの…と思います。野鳥のチャリティーというのは分かるけど、これで逆に鳥を寄せ付けない方法は?とか言い出したら脅迫手紙でも来そう。チャリティーも無ければ発言権も無いリスの代表として、他の動物のことも考えて欲しいrock!と言いたいです。
 
 

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2008年11月25日 (火)

ゆ~きやこんこん…

週末また一段と寒くなり、土曜夜から日曜には雪が降りました。また北極からの風が強く、外に出れば手足の感覚も無くなり顔も痛くなるほどでした。
 
Snow
 
イングランド北部やスコットランドで積ることは多いですが、南部ではあまり積もりません。雪の後太陽が出ない事が多い為、降った雪が何日も凍ってしまうことはありますが。
 
一年中、道端や駅のプラットフォームには、'salt'や'grit'などと書かれたボックスが見かけられます。雪が予報されている前日夜にはグリッティングロリー(gritting lorry)と呼ばれるトラックが見られ、主要道路には塩を撒いてくれます(のはず)。管理の悪い自治体地域では雪の後1週間以上経っても道が凍っている事もあり、地域によりけりですが。
 
Grit_box_3Gritting_lorry2
 
車にチェーンを付ける事は無いので、このロリーは事故を防ぐのにとても重要な役割を果たしています。2003年、2004年には高速道路の塩撒きが事前には殆どされず大問題になりました
 
 
この日、雪もかなり激しいのに予報では晴れてくるとか。雪が止んでも暗くて、信じられなかったのですが。
 
Still_cloudy
 
 
でも午後になったら…
 
Sunny_after_snowing
 
本当に晴れました。
 
お陰で雪も全て溶けてくれました。気温は相変わらず低く、寒かったですが。
 
 

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2008年11月 7日 (金)

イギリスでの花火

日本で花火と言えば夏を思い浮かべますが、イギリスで花火と言えばボンファイア・ナイト(Bonfire Night)。ガイ・フォークス(Guy Fawkes)・ナイトとも呼ばれる、11月5日のお祝いです。
 
ガイ・フォークスは1605年のこの日に国会・国王爆破を企てた1人。圧迫されていたカトリック教徒による爆破は直前に防がれ、フォークスらは王に対する反逆罪で拷問死もしくは死刑に。以来国王の統治・共謀者の死が祝われるようになり、この日に伴った詩も作られました。
 
冒頭部分
 
'Remember, remember the fifth of November...' 「11月5日、忘れるな、忘れるな…」
 
は現在では公に歌われる事は無いにしろ、誰にも馴染みのある言葉です(全詩はこちら)。
 
伝統では子供たちがフォークスの人形を作り花火を買う費用を集めたようですが、現在作る子供はまずいないでしょう。花火は未成年は購入できず、今では作る理由もあまりありません。
 
11月5日前の週末には、多くの町でボンファイアと言う名前どおり大きな焚き火と花火が上げられます。地方自治体が行う地域もあれば、我が家の辺りのようにチャリティー団体が計画する場合もあり、規模もそれぞれ。以前はガイ・フォークスの巨大な人形を燃やし人々が歓声をあげたりもしたものですが、近年は減っており大きなゴミ(?)にしか見えない山を燃やした後花火を上げる、というのが多いです。
 
この時期花火を楽しむ家庭もあり、10月中旬からスーパーなどでも花火を売り始めます。イギリスでは手持ちの花火よりも家の庭で上げられる打ち上げ花火が多く、店でも頑丈なキャビネットに保管されています。
 
 
お祭りにトラブルは付き物。この時期花火を手に入れた若者達による犯罪も増え、家に花火を投げ込んだり、動物に打ち上げ花火を巻き付けて大やけど、もしくは殺害するといった事件が増えます。動物福祉法(Animal Welfare Act 2006)により刑事起訴が可能になり、動物への被害は多少減ってきてはいるようですが。
 
イギリスに動物好きの人が多ければ動物保護関連のチャリティーも多く、企業同様花火は動物にとって恐怖・ストレスになるといった呼びかけも盛んにされます。人間より何倍も優れた聴覚を持つ動物達、普段は自信過剰の猫ですら怯えて部屋の隅に隠れたり震えたりするのも稀ではありません。不安を和らげるためフェロモン剤錠剤に頼らねばならない場合もあり、動物人間共にストレスレベルの高い時期です。
 
 

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2008年11月 4日 (火)

霧のイギリス

数日前、この冬(秋?)初めての霧を見ました。イギリスらしい天気だと思います。朝・夜は息も白く、季節の変わりを感じます。
 
 
Mist 
 
この時期は朝霧が多く、午前中ゆっくり晴れていきます。それ程深い霧ではありませんが、湿度も高くさわやかで、私にとっては好きな天気の一つです。
 
 

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2008年11月 3日 (月)

イギリスのハロウィーン

10月31日はハロウィーンの日。毎年近づいてきたなと思うのはスーパーでハロウィーンの衣装やカボチャを売り出し始めるため。実際ハロウィーンって何日よ?という感じで、多くのイギリス人もそうだと思います。
 
イギリスでハロウィーンがどうのと言われだしたのはまだこの数年です。元々はゲール(Gael)の祝祭で、死人の魂がこの夜だけ現世に戻って来られるとか。スコットランドでは伝統としてもう何百年に渡って祝われてきたと言う事で、アメリカにもスコットランド・アイルランド人が19世紀に移住した際に伝わったもの。イギリスで騒がれ出したのはスコットランドからではなく、近年のアメリカの影響によるものです。
 
大統領選で見られるような皆でお祭りといった事が好きなアメリカ人と比べ、イギリス人は元々そういう気質ではありません。そのせいかお祭りというようなイベントもあまり無く、ハロウィーンもそれだけでははやり難かったと思います。ところがお金儲けの機会に目を付けた企業により、店では数年前から巨大なパンプキンが売られるようになり(普段食べる事も無いのに)、ハロウィーンパーティーをして客を集めるパブも出てきました。そして子供もお菓子・お金をもらえるチャンスとハロウィーンを祝う(?)までに。
 
子供を夜出歩かせるのは危険という事もあり、外に出さない家庭もやはり多いです。どんなイベントでもそうですが、ハロウィーンはギャングなどのトラブルメーカーが外に出てくる口実でもあります。十代のグループには、お年寄りを脅したり家々に卵や石を投げたりという人達もいます。今年は特に金曜のせいもあり道には警官も多くいました。
 
ハロウィーン自体、イングランドでは元来のお祝いとは関係なく一人歩きしている事、近年のトラブルの増加もあり、ドアが鳴っても開けない家も多いです。(私もやはり10代のグループが立っていたら開けてはいなかったと思います。)子供の有無に関わらず「正当化された物乞い」と嫌う人も多く、ハロウィーンの受け入れられ方も地域の治安によって変わってくるのだろうと思います。
 
 

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2008年10月29日 (水)

10月に雪!

今年は9月からかなり冷え込んできていましたが、この2日ほどまた一段と寒くなり、気温は冬並みです。
 
それでも青空でもあったりして、日本の冬のようです。イギリスの冬、大抵曇っていて暗い日が多いです。今年最後の青空かなあと思って記念に撮っておきました。
 
 
Blue_sky
 
 
そして昨日の朝は外を見てびっくり。
 
 
Frosty
 
霜だらけでした。バードバス(鳥用水)も凍ってしまいました。今年はずいぶん早いなあと思っていたのですが、今日ロンドンに行ったら通りの車に雪が積もっていて更に驚きました。
 
昨夜は雪が降ったとの事。10月に降ったのは1934年以来だそうです。北極からの風で気温もマイナス4度まで落ちたとか。スコットランドやイングランド北ではマイナス7度で、本格的な冬といった感じです。南部ではいつもこの時期何とか2桁の気温でもってくれるのですが。
 
我が家の辺りも寒いですが、雪は全く降りませんでした。今日の夜も0度になるとか。衣替えをしていない私にとっては寒いです。
 
 

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2008年10月26日 (日)

サマータイムから標準時へ

今日26日、サマータイム(British Summer Time - BST)が終わり、冬時間に戻りました。日本との時差も、8時間から9時間へ。
 

ご存知の通り、世界の時刻はロンドンのグリニッジ天文台が基準となっています。この標準時がGreenwich Mean Time(グリニッジ標準時)で、俗にGMTと呼ばれます。BSTはGMTより1時間進んでおり、今日の変更でイギリス時刻がGMTと同じになりました。
 
1907年に早起
きの乗馬者により夏時間設立運動が始められて以来、エネルギー節約で第2次大戦中には2時間早くなったり、3年間中使われたりと様々な経過を経、現在のような形になったのは1972年。イギリスはドイツに倣って始め、現在では多くの国が採用しています。イギリスでは近年EUのダイレクティブによりサマータイムをヨーロッパと同じ期間にする事が決められ、現在では3月最後の日曜から10月最後の日曜となっています。
 
前私はナイーブにもサマータイムは時刻調整に必要なものと思っていたのですが、実際はそうではありません。賛否両論、度々サマータイムは止めようとか1年中サマータイムにしようとか言った議論がされます。別名daylight saving timeで分かるように、サマータイムは実は単純にせっかくある日の光を長く利用しようというシステム。ただし、特に北の地方は日の出が遅く朝も暗いために、サマータイム1年中になったら交通事故も増えるだろうと言われ、人々の安全確保の懸念もあるようです。ただその分夕方暗くなるのが遅くなるとは思うのですが…。
 
時刻の変更は日曜日の朝1時(GMT)。テレビは大抵番組最中で、私はダイアリーで見るか翌朝ラジオで知らされる事が多
いです。以前は家中の時計を直して回っていましたが、最近多くが自分で調整してくれる為どれが正しい時間なのか迷います。どちらの方向に時間が動いたのか。我が家では冬になって寒くなる分の補償として1時間余分に貰える、と覚えています。
 

日本では来年元旦に「うるう秒」があるという記事を読んだ記憶がありますが、これは何なのでしょう。ほんの1秒では得した気分も味わえませんよね。
 
 
ちなみに、グリニッジ天文台からは夜になると子午線を指すレーザー光線が発せられています。以前我が家の住まいは川を
挟んでグリニッジの町の向かいにあり、フラットの建物自体も子午線の隣でした。フラットに帰るのには駅からレーザー光線に向かって歩く事になり、綺麗だなあと思ったものです。
 

参照:
National Maritime Museum
 
 

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2008年10月20日 (月)

内向的な企業達

旦那の仕事探しが終わり、本人もホッとしたようです。でも残念ながら夢の仕事選びという訳には行きませんでした。以下は彼の仕事探しや私の経験で思った事です。
 
現在の経済状況下で解雇される人も多く、1年以上経っても新しい職が見つからない場合も稀ではありません。金銭的にも苦しくなってきて、やりたくないと思った仕事であっても来れば取る事になります。しかし次に仕事を探そうとした時、金銭的理由など会社は勿論興味ありません。特に専門職では履歴書を見てなぜこういう仕事をしたのか問いただされ、結果として自身のやりたい仕事よりも今ある仕事に就くしかないというサイクルが生まれてしまいます。
 
会社側は単純に、優秀であれば厳しい状況下でも生き抜けたはずだと言うでしょうし、全く別の理由があったとしても受け入れられる事はまずありません。優秀であれば生き残れると言う考え方自体、的確な人材を選ぶ事ができると言う理想的システムがその会社に存在する事を想定しての上であって、私の見聞・経験では規模に関わらずそんな会社は中々存在しないようです。多くは長くその会社にいる為に解雇すると余計にコストが掛かると言うだけの話で、そういった会社に最終的に残っていくのは古株で社内のことは知っていてもビジネス界、現代社会の中での企業といった見方ができない、向上心が無い、といった人々ばかりと言う事が多いのですが。
 
 
リクルート会社は登録者に対して夢の仕事を見つけます、と宣伝したりするけれど、彼らの顧客は企業。一個人のキャリアよりも、企業に合った人を雇う事が本意です。でも企業に対して宣伝するように職と人材を組み合わせているだけで、その個人が仕事をどれだけうまく・下手にこなしたかといった能力は気にしていない。ある仕事をする立場にいたならそうでなかった人よりも良いと考えられ、例えば自分の下に部下がいたらそれ自体が肯定的な事になり、その部下をうまく使いこなせたかは問題にはなりません。
 
私の旦那は職種柄部下を持った事がありません。おかげで他の面
ではずば抜けていたが部下を持った事が無いという理由だけで断られた職も複数ありました。上記の考え方はつまり学校を出て初の仕事で部下がいるという運の良い人で無い限り、いつになってもそういう職には就けないと言っている事になるでしょう。表面下の事は考えもせず、履歴書に書いてある事しか見えていない。多くの企業はリクルート会社を嫌っているけれど、その企業自体それと同じ内向的な見方しかできず、短期的に安全だと思われる人を選んでいく。
 
リクルートの会社もそれを使う企業も、埋めようとしている職について実際どんな仕事が含まれるかを理解しいる人はまれ。社内人事も人を見る目があるとしても会社のビジネスに関わっている訳ではなく、特に上位職になれば履歴書を読んでも何を言っているか解らないということが度々のよう。それでもそういう人達が履歴書を見て振り分けていき、会社
の未来、個人の未来まで変えてしまうのは恐ろしいと思う。
 
仕事に限った事ではないけれど、結局鍵になるのは運と人当たり、(嘘のつけるような)図太さで、まじめに仕事をする人は損をする事の方が多いと思う。以前英国銀行で働いたと嘘をついて仕事に就く寸前まで行った人
の話を聞いたけれど、スケールこそ違っても嘘は仕事探しにはつき物のよう。この彼をうらやましいと思う反面、仕事能力よりも口の軽さで自分のキャリア、会社の将来が決まってしまうのは悲しい事だと思う。
 
 

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2008年10月 1日 (水)

イギリスの住居

日本語で「家」と言った場合の意味は
 
1)「住居」としての建物
2)家族などがいる「自宅」、「家庭」
 
となり、文脈によって意味が使い分けられています。
 
英語ではこの2つは別々の単語で言い表され、1)は'house'や'flat'、2)は'home'となります。このブログでも「建物」の意味を強調するために「ハウス」と書いた部分もあります。
 
'House'は原則的に、マンションやアパートと比較して2階以上あり、入り口も共同でない、大抵庭付きの建物という意味ですが、様々な種類があります。
 
'Detached': 'attached'の逆で「離れている」、「分かれている」と言う意味。よって 'detached house'は「一戸建て」
 
'Semi-detached': 'semi-'は「半分」、「多少」。'Semi-detached house'は2軒が繋がっている建物のうちの一軒を指します。
 
'Terraced': 3件以上複数の家が繋がった家々の一軒。
 
'End-of-terrace': 'terraced house'の端の家。'Terraced house'が内、外共にほぼ同
じように造られたのに比べ、両端の家はその分家の中や庭が大きかったりします。
 
'Bungalow': 'house'の一種なのですが一階のみの家であれば 'house'とは呼びません。拡張してロフト(屋根裏部屋)のある家もありますが、それでも'bungalow'です。
 

'Mansion': 多数のベッドルームのある'house'。感覚としては5~6ベッドルーム位ではまだ'house'で、10室あれば'mansion'と呼んでおかしくありません。'House'とも言えますが、'mansion'の方が聞こえが良いのでこちらを使う人が多いと思います。数階建ての多数フラットを含む建物全体を'mansion'と言わないことも無いですがとても限られた使用法です。日本語のマンションはここから来たのかも知れませんが、'mansion'と言われてイギリス人が想像するのは前者の方です。
 
 
その他の住居
 
'Flat': 建物に階がなく、平らという事からフラット。日本語でのアパート、マンションに当たります。共同の庭はあっても自分の庭は無い事がほとんど。フラットとして始めから計画されて建てられた'purpose-built'と比較的大きなハウスを改築してフラットにした'converted' flatとがあります。
 
'Apartment': 意味は'flat'と同じ。豪華に聞こえるので建築会社、不動産業者などが多く使います。
 
'Duplex apartment'(デュープレックス・アパートメント): フラットのように入り口は共同だけれども自分のアパートメントの中に階段があり生活空間が2階に渡っているもの。
 

'Maisonette'(メイゾネット): 元々の一軒だった'house'を分けて2軒にしたような造りの家。
 
 

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2008年9月16日 (火)

Supermarket スーパー

イギリスには多数のチェーン店がありますが、ビジネスとしてそれぞれ狙っている消費者層があります。お陰で知らない町に行っても住宅地の他にどのスーパーがあるかを見ればどういった人たちが住んでいるのかが分かる訳です。
 
我が家の町には2つスーパーがあり、1つはWaitroseという、Marks&Spencerと共に比較的高収入の人達をターゲットにしている会社。当然売っている物も少し高めですが質も良いです。日本にも進出しているTescoSainsburyは中央層。現在この順で2社はイギリス最大のスーパーで、大抵の人がどちらかを使います。町の中には小さめの店、郊外には'superstore'(スーパーストア)と呼ばれる巨大な店があります。
 
この2つの下に比較的低収入者あてにAsda、直ぐその下にMorrisonsIcelandSomerfieldCo-op、更にその下に低収入者目当てのBudgensやドイツ会社Lidl、その他複数社があります。低収入者をターゲットにするスーパーでは、食品だけでなく買った物を入れるビニール袋も薄く敗れ易かったり、Lidl等では袋は買わねばならない等、店の特色が表れています。
 
近年ではデリバリーをするスーパーが殆ど。オーダーはインターネットで、枠が開いていれば前日も可能。競争が激しく、企業によっては通常の2時間枠でなく1時間枠の中で配達するのもあります(配達専門Ocadoなど)。
 
我が家の町にもう1つあるスーパーはSomerfield。引越し先の町探しの段階で驚きましたが、この町は東に会社勤め、西に小規模自営業者が多く住んでいる為と言う事が分かり安心
しました。やはり低収入、もしくは収入無しの人が多い地域は治安も比較的悪くなってくる為、引越し先を選ぶのにスーパーはとても役立ちます。
 
 

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A-road エー・ロード

イギリスの道路は、motorway (高速道路)の他、A-road、B-roadもあります。A-road、B-road共に町と町を繋ぐ道路ですが、A-roadは大抵複数レーンで交通量も多いです。基本的には、ロンドンにつながる道をAに続く一桁数字で示し(A1、A2等)、そこから分かれた道はもう一桁足して名づけられます。A2から分かれた道は順にA20、A21、となる訳です。
 
B-roadは比較的狭く、A-roadから更に分かれたもので、田舎道は大抵B-roadです。番号はB153やB1234のように3桁、4桁の数字が付きます。A-roadと同じ目的地には行けるものの遠回りになります。
 
高速道路はmotorwayの名前どおりMで始まり、最も知られているのがロンドンの周りを一周するM25(エム・トウェンティーファイブ)です。
 
 

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Yard ヤード

イギリスで使われている 'imperial unit' (インペリアル単位法)での長さの単位で、0.9144メートル(1メートルは約1.0936ヤード)。1ヤードは3フィート。
 
フットは元々長さを測るのに足が使われた事から来ていますが、現在の長さの基準が正式に定められた際には人の足の長さを基にした訳ではないようです。
 
インペリアル法は現在40代以下の人は子供時代から馴染んできたものですが、EUの動きで95年、商売上ではmetric system(メートル法)の単位も表示が必要との法が定められました。町のマーケットではグラム等の単位を知らない店主も多く、かなりの抵抗がありました。その後EUもインペリアル法の根強さを認め、2009年の完全移行を諦めメートル法で表示していればインペリアル法表示を加えても可となりました。
 
 

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2008年9月15日 (月)

オリンピック閉会式でのロンドンプロモーション

オリンピックの閉会式を見て、中国のテーマと次回開催国イギリスとのテーマとの違いはとても明らかだった。

中国は全体主義、共産国という背景があるにしろ、オリンピックは国をプロモートする機会ということをよく理解していて、オリンピックのロゴにしろセレモニーにしろ西洋から見た中国というのを全面に出し、それを利用し強調した(そして当然触れてほしくない部分の歴史は省いて)。

それに比べ、イギリスに住む人間として、ロンドン2012のプロモーションを見ていて恥ずかしかった。的を得ていたのは2階建てバスくらいだったと思う(正確に言えばこれも外国人の想像する、現在ほとんど見られない車掌付きのものではなかったが)。
ダンサー、合唱団たちも黒人、アジア系といった人が多く、白人のほうが目立って少なかった。

確かにロンドンには多くの外国人がいる。だが国自体としてみれば当然白人のほうが多く、有色人の多く(特にEast Londonに住む人々は)はイギリスのパスポートを持っているにしろ移民である。しかしテロなどの結果現在主張権はアジア人、黒人、白人(私たちのようなオリエンタルは勿論含まれない)の順になっているといっても過言ではない。白人、特に男性は押しやられ、他人種に関しての事実を言うことすらままならない状態になっている。

今回の閉会式でのパフォーマンスは国をプロモートするというよりはロンドン、特に主催地になるEast London(白人イギリス人よりもアジア系、特にイスラム教徒のバングラデシュ人のほうが多い地域)の人々を喜ばせるためのものでしかなかった。数ヶ月前に新しく発表されたロゴをはじめ前面に出されたのはグラフィティを使ったゲトーのイメージ。さらには話題を呼んだアートということで複数幼児殺害者Myra Hindleyの絵まで登場したらしく、そんなものを見てイギリスに来てお金を落としたいと思う人は少ないだろう。

そしてこれでもかというようにパフォーマンス中バスの中から出てきたのはイスラム教徒の少女。彼女はPC (political correctness)をリードするBBCの子供番組ブルーピーターで「イギリスの子供を象徴する」ということで視聴者電話投票により決定された。BBCは以前にも商品獲得のための電話投票を行いながら既にスタジオにいた子供を勝者にしたり、さらに同年番組に登場する猫の名前を電話投票で決定という企画を行いながらその結果を無視してプロダクションスタッフが決めるなど他3件の不始末の経歴がある。今回の電話投票がやらせであったとは言わないが、子供が投票するのに果たして全く外見も文化も異なる子供を自分の代表として選ぶだろうか?

ロンドンオリンピック2012(建築の遅れで2013年になるとの噂もあるが)と言っておきながら、結局費用は国民が負担し(勿論ロンドンに住んでいれば余計にだが)、自分の国でオリンピックが開催されるからこそ国民も(やっと)ついてくる。その国民をハッピーに保ち、同時に国に旅行客やビジネスを引き寄せようとするのであれば、ビッグベンの模型を出すなり白人をもっと増やすなどして、海外から見てのこうであってほしいイギリスをアピールするべきだったろう。もし無理ならそれこそDavid Beckhamをもっと前面に出し会場を回らせるだけでももっと良い効果があったと思う。

あのパフォーマンスは、そういったもともとの他国人種のほうが力が強く、彼らの意思が最も尊重されるという現在のイギリスを象徴するという意味で適格だったのかもしれない。
 
 

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